Diary

計画性


一年前の今頃、園舎の完成が延びることとなり、旧第一園舎と不動保育所の二つ建物で必死に保育をしていたことを思い出します。完成間近かの園舎はあの頃もきれいな桜に囲まれ贅沢な環境でしたが、そんな中なのに業者の方々は桜を楽しむ余裕すらなく先生たち以上と言っても過言でないほど必死に作業を続けて下さっていました。ところが、今年は桜だけでなく、昨秋、正門付近から玄関まで続くフェンスの所に植えたチューリップや水仙が花を咲かせるなど、一年前と明らかに違ってきています。寒い冬を土の中で耐えて春になったら咲いてくれることを願って植えた球根がこうしてきれいな花を咲かせてくれると、あの時植えて良かったと自己満足に浸っています。
 ところが、花を咲かすことに限らず、何かを達成させるためには、しっかりとした目標(目的)とそれを実現させるための計画性が必要になります。オリンピック選手であればメダル獲得を目標として開催年に照準を合わせて練習するでしょう。受験生ならば志望校合格を目指し受験日に合わせて一生懸命に勉強することでしょう。このような目的と計画性は、保育(子育て)においても必要なことです。とは言っても幼稚園・保育園時代はメダル獲得や志望校合格がねらいなのではなく、人間としての基礎を作ることがねらいになる年齢です。その一方で大人になった時のことをも考え、人間として育つために必要な様々な種を撒かなければなりません。そんな意味からも新年度が始まって間もない今だからこそ、年度末をしっかり見据え計画性をしっかり持ち、しかし子どもたちの主体性を大切にしながら子どもたちと関わりたいと思います。
2013年04月11日(木) No.983 (園長日記)

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