Diary

Good Job


入園式から10日が過ぎ、新入園児の子どもたちも保育園の生活に随分慣れてきた一方、保育園の生活に早く慣れようと背伸びをし、お家の人と一緒に居られない寂しさを必死に我慢していた子どもたちは疲れが出てきたり、朝の別れ際、なかなか離れられなかったり、日中急に泣き出したりすることがあります。そのような時、自分の感情をしっかりと言葉で表現できる年齢の子どもたちであれば、保育者も対応しやすいものですが、0歳児の子どもたちなど自分の言葉で感情を表現できない場合、「泣く」「眠らない」「ミルクを飲まない」etcといった行動で感情を伝えることとなります。そのような行動に対して保育者がどう対応するかが、これから先の成長に大きな影響を与えることは言うまでもありません。そして、今その試練の時にあるのが0歳児H組のMちゃんです。
Mちゃんは現在人見知りの激しい時期で保育園ではミルクを飲みたがらず、泣く日が続いていることもありT先生を中心とした担任の先生たちはこれから暖かい日が続けばMちゃんが脱水症状になってしまうことなどを心配し、お母さんに時間がある時に保育園にいらして頂きミルクを飲ませてもらい、少しの時間だけでもMちゃんが安心して過ごしてもらえるようにというお願いをしてくれました。このようなことは仕事をなさっている保護者の方にとって大きな負担となる訳で、その様なことをお願いするT先生たちには苦渋の決断があったと思います。しかし、これこそがMちゃんの成長のことを思ったプロの保育士の判断であり、保育士としてだけではなく母としての姿なのだと思います。そして、保育の現場で先生たちが園長に相談したり指示されたりする前に、自分たちで適切な判断をしてくれていることは、園長として誇りであり安心感でもあります。ベテランと言われる先生たちのこのような姿を若い先生たちがしっかりと盗み、踏襲していってくれることが園全体の質の向上につながるのだと信じて止みません。また、Mちゃんの人見知りする姿は健全に育っている証しです。Mちゃんのお母様にはもう少しご迷惑やご負担をお掛けすることとなりますが、T先生たちを信頼しご協力をお願いしたいと思います。
2013年04月10日(水) No.981 (園長日記)

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