Diary

副産物


今日の給食は秋田の郷土料理として知られる“だまこ汁”でした。「だまこ」とは炊きあげたお米を粒が残る程度に潰し、直径3センチほどの球形にしたものだそうですが、それを鶏がらの出汁に醤油や味噌などで味をつけ、鶏肉やねぎ、セリ、ごぼう、きのこ(マイタケ等)の具と共に煮たものを“だまこ汁”と言うのだそうです。そのだまこを給食室だけで作ることは大変ということ、そして、4・5歳児の子どもたちにはだまこを作る経験もしてもらいたいという教育的意図もあり、4・5歳児の子どもたちは自分たちのだまこを作るために、園庭にかまどを運び、炊きつけに使う杉の葉を拾うために雪の残る中保育園に隣接する杉林に分け入り、羽釜でご飯を炊き、焚いたご飯をランチルームに運び、お餅をつく様に麺棒で潰しだまこを作りました。出来上がっただまこは幾分お焦げの部分も加わっていて、給食室で作ったそれとは明らかに違いがあり、一見玄米を使ったかと思うような色!そんな自分たちで作っただまこに子どもたちは大喜び。5歳児N組の中には「一体いくつお代わりするの?」「そんなに食べて大丈夫?」と心配になるくらい食べた女の子がいたそうです。
 また、今年度何度かご飯を炊く経験を重ねている子どもたち(先生達)は本当に上手にご飯を炊きあげたため(食べられなくなる部分がないため)幾分ご飯が残ることとなりました。しかし、残ったご飯を薄く伸ばし暖炉の上で焼いてせんべいと作ることを提案してあげると、これにも人だかりが出来るほど好評だったようです。こんな風に、残っただまこがせんべいという副産物に代わったということですが、先日頂いた丸太を薪にするためにチェーンソーで切っていると様々なイメージが浮かび、椅子という副産物ができることとなり、木を切った(椅子を作った)副産物として子どもたちがままごとに使えそうなコーンフレーク(おがくず)ができるのですから、何ともおもしろいものです。
 さて、夕方なかなか融けない園舎北側の駐車場の雪と踏み固められた雪の塊まりを取り除いたのですが、駐車スペースは出来てくるものの、雪(氷)を剥がした部分の融け出した水が見る見るうちに薄い氷になっていくのです。上記のような嬉しい副産物ならいいのですが、氷とはそろそろ「さようなら」したいと思ってしまいますw(゚o゚)w
2013年01月30日(水) No.923 (園長日記)

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