Diary

地域の文化


昨日は1月10日!「ひゃくとうばんの日」だったそうですが、山形市の中心部では江戸時代初期から続く伝統行事である「初市」が行われ、交通規制がされた商店街では、商業の株を象徴しての「かぶ」、長寿を表す「白ひげ」などの野菜、初あめ、団子木の縁起物や、臼、杵、まな板などの木工品、家庭用品などの露店が立ち並び、多くの買い物客で賑わっていました。しかも、露天に並ぶそのどれもが普段過ごしている仙台ではお目に掛かることのない品々ばかりで、驚いてしましました。なぜ、そんな初市を知ったかと言うと、研修を終えた後にキ保連でお世話になっている幼稚園に寄らなければならない用件があり、事前に連絡を入れておいたところ、「研修会場から幼稚園までの商店街で“初市”が開催されているので是非見ながら来て下さい」と教えて頂いたのです。偶然にも研修日と重なった初市、雪が舞う寒い中で行われる山形の伝統文化と人々の暖かさを実感することが出来ました。
 さて、今日は1月11日。東日本大震災で尊い命を奪われた方々の月命日です。この“月命日”という習慣も地域(国)の文化であり様々な違いがあることと思います。しかし、沢山の祈りが捧げられていることは間違いないことでしょう。一方、未だに行方不明の方も大勢おり、その行方不明の方々の捜索のために、海上保安部の方々が冷たい海に潜っているというニュースを見聞きすると、ただただ頭が下がるばかりです。そして、1年10ヶ月過ぎても、まだまだ悲しみや苦しみは癒えていないことを痛感させられます。そのためにも時間が過ぎてもあの日を忘れることなく、一日も早い復旧・復興を祈らなければと思います。
ところで、話は一転しますが、今朝は風が強く普段以上に寒さを感じることとなりました。それでも子どもたちは園庭で遊んでいるのですが、その中でも4歳児H組の数人の男の子達が始めた「レーシングカー」という新たな遊びは見ている僕も童心に返ってしまいそうな楽しそうな遊びなのです。それは、荷台が無くなり骨組みだけの一輪車に、先日僕が作った丸太の椅子を載せ、その椅子にH君が座りB君が一輪車を器用に運転!?するのですから驚きというか、思わず笑ってしまうというか…。そんなB君達はレーシングカーをピザ釜の近くの家の中に停め、「ここ、駅前にあるのと同じ交番だから」などと次々と遊びを発展させていました。おんぼろの一輪車がレーシングカーになるのですから子どもの発想とは何と豊かであるか、その発想の芽を摘むことなく育てていきたいと強く思いました。.。゚+.(゚ー゚)。+.゚そのうち、あの一輪車が飛行機になることもあり得ることでしょう。あのおんぼろ一輪車、子どもたちに人気があるだけでなく、薪も運べるし捨てずに良かった!改めてそう思った一日でした(*'-'*)。
2013年01月11日(金) No.909 (園長日記)

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