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「子どもが育つということ」とは!?
家庭で子育てをしていて子どもが育っていると実感する・実感できることに目に見える「成果」や「結果」があります。もちろん、保育現場においても同様に「成果」や「結果」で子どもの成長を感じることはできます。しかし、幼稚園や保育園ではそのような目に見えることだけで子どもが成長していると判断するのではなく、子どもの「心」の動きである「志向」(意識をある目的へ向けること。実現しようとして心がそのほうへ向かうこと)が大切なのです。簡単に言えば自ら何かを学ぼうとする意欲、上手くいかなくても何度もチャレンジし続けるプロセスこそが重要なのです。しかも、誰かにやらされるからやるのではなく、子ども自身が自主的・主体的に取り組むことがです。子育てをしていると、子どもが驚くほどの潜在能力を持っていることに気付かされることがあるかと思います。ですからある年齢に達した子どもに漢字や英語、足し算引き算などを覚えさせようとすれば、簡単に覚えてしまうことでしょう。だからといって強制的(無理)に覚えさせても、それは一過性のものであり、しっかり記憶として身に付かないことの方が多いと思います。だからこそ、それ以上に大切にしなければならないことは、強制させるのではなく、子ども自身が取り組んでみたい、覚えてみたいと思った時に取り組めるような環境を提供することなのです。しかし、それを実行するには子どもたちのスピードに合わせなければならず、時間(根気)が必要であり、すぐ「成果」「結果」として表れることが期待できないのが事実です。ところが、前述したように子どもの成長は目に見えない「心」の動き「志向」が大切なのです。時々、第一光の子保育園は「何も教えることなく自由に遊ばせているだけの保育園」だと思っておられる方がいるという“風の噂”を耳にします。しかし、それは大きな誤解であり、乳幼児期に必要なことはどのようなことなのか、本来の「保育」とはどのようなものかを考えて保育をしているつもりです。そのことを情報としてしっかり発信(お伝え)していなかったこと、発信していかなければならないことを今更ながら痛感しています。あと数ヶ月後には卒園・進級・入園の時期を迎えるのですから…。
2013年01月10日(木)
No.908
(園長日記)
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