Diary

あったか〜い


昨日の朝、4歳児A組のO君が登園した時「ねえ先生!またあれしよう!!」と遊びに誘ってくれました。そして、私も「あれ」と言われて、それが何の事を言っているのか検討がつきました。なぜなら前日もO君たちと一緒に廃材の家で遊んでいたからです。そして、子ども達が遊びに誘ってくれた時、前日私と子ども達が遊んだ時に「楽しい」と思った気持ちが同じだった事が分かり、とても嬉しくなりました。その時既に登園していたK君T君を誘い、園庭に急ぎ向かった先は、園庭南側廃材で作った家の中。昨日は雪が積もりとても寒い中、皆で木の家の中に入り、まるで絵本「てぶくろ」の様にぎゅうぎゅうになりながらも、何故かそれが不思議と居心地が良く「まーぜ〜て」という声が沢山聞かれ、次々と友達が来ると子ども達は「ちょっと待っててね」と器用に木のドアをスライドさせ、友達を迎え入れる姿が可笑しくもあり、とてもかわいらしく何度も微笑んでしまいました。昨日は一階建てだった家でしたが今日は子ども達が二階の部屋や、煙突、テレビがある事を教えてくれ、お茶まで出てくるのですから驚きです。こうして、子ども達が喜んで遊んでいる木材は本来、捨てられてしまう廃材ですが、こんなにも遊びが発展し、遊ぶ姿を見ていると、改めて玩具は完成されたものではなく例えば木や石、葉こそ子ども達自信で考え遊びを豊かにする玩具だという事を子ども達の姿から改めて教えられます。また、この二日間とても寒い朝でしたが木の板を組み合わせ作った木の家の中に入ると、こんなにも寒さを凌げる事に気付き、家の中では子ども達が「あったか〜い」と言い、なかなか家の外に出たくなくなっている子ども達の気持ちがよく分かりました。私達保育士は勿論のこと、子ども達は遊びの中で「寒い」「あたたかい」等実際に自分たちの身体で気温を感じる事が出来たからこそ、普段暖かい部屋で過ごせる事や温かいご飯を頂ける事、普段の生活で当たり前だと思っている事一つひとつに感謝する時間にもなりました。しばらく寒い日が続きますが、外気は寒くても手作りの家で遊ぶ子ども達の心は温かく、これから人気の場所になりそうです。
 本日、保育終了日を迎えました。今年は年度途中での園舎の引っ越しや、行事等保護者の皆様に沢山のご理解とご協力を頂けたからこそ、今日まで保育を行う事が出来ました事を感謝いたします。ありがとうございました。明日から年末年始の休みに入りますが、怪我などに充分留意し、良きお休みをお過ごし下さい。4日にまた元気な子ども達から休み中の話が聞ける事を楽しみにしています。良いお年をお迎え下さい。
2012年12月28日(金) No.900 (保育日記)

No. PASS