Diary

…!?


昨日、旧園舎から、念願だった卒園記念の家を園庭に運び込んで頂きました。当初の予定では設置場所付近までトラックに入ってもらい、家を降ろしてもらうだけのはずが、園庭の砂が大型トラックの行く手を阻み、事態は一変。そこで、設置場所になるべく近い所までクレーンで降ろしてもらい、その後はチェーンブロックという道具を使い人力で引っ張って移動することとなりました。とは言っても僕は殆ど何もすることが出来ず見ているだけといった感じ、それでも少しでも移動時間が短縮できるように邪魔な砂をよけたり、ラグビー部のフォワード選手の練習風景のように家を押す程度で精一杯でした。ところが、昼寝を終えた子どもたちは、砂をよけたり家を押したりしているだけの僕に向かって、園舎のバルコニーから「えんちょうせんせ〜ありがと〜!」とか「えんちょうせんせ〜!がんばれ〜!」と声をかけてくれるのです。すると、作業をして下さっていた職人さんが「なんだい、園長先生だけ声かけてもらっていいな!」と笑っていました。そのジョークとも本音とともとれる一言がとても可笑しく印象的でした。そして今朝、年齢を問わず、多くの子どもたちが待ってましたとばかりに家に登り「えんちょうせんせー!いろんなところがよくみえる!」とか「えんちょうせんせいより、たかいよ〜」と大喜びする姿が見られました。諺では「馬○とほ○りは高いところが好き」と言いますが、子どもも高い所が好きであることを実感する出来事でした。
 ところで、保育所の保育の基盤となる保育所保育指針や、保育士の心構えとして大切な全国保育士会倫理綱領には「子どもの最善の利益の尊重」ということが謳われています。僕は、今日の子どもたちの様子を見て、今後もこんな「子どもたちの笑顔」と「子どもの最善の利益の尊重」のために惜しまぬ努力をしたいと強く思いました。
2012年12月20日(木) No.893 (園長日記)

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