Diary

失敗は成功のもと


新園舎で過ごし始め、早いもので7ヶ月が経とうとしています。園舎内には暖炉があり、電気の暖房とは違った温かさを感じながら過ごしたり、給食を食べたりすることが出来ている事に本当に贅沢な日々だと実感しています。しかし、この暖炉が燃える為には、焚き付けをする為の木の枝や葉、薪が必要になります。以前、自分達が出来る事として11月頃に木の枝を園庭や公園から子ども達と一緒に拾ってきましたが、拾った時は20分ほどかけ、必死に拾い集めた木の枝が実際に暖炉に使うと、あっという間に燃えてしまいます。薪は、以前N先生のお父様や理事のYさん、保護者のSさんが持ってきて下さたものを感謝しながら、毎日少しずつ大切に使わせて頂いています。さて今朝、早番だった為、出勤後、暖炉に薪を入れて、準備しようとした時の事です。数日前、私が朝早く暖炉に火をつけようとしていた時、どうにもこうにも火が付かず、煙ばかりが出てしまっているのをしっかりと見ていたK君が「先生、今日は煙だらけにしないでね。」と一言。ちょうど私も、内心今日はちゃんと暖炉に火がつくだろうかと心配しながら灰を集めていた時だった為、私の気持ちまで見透かされた様な一言に、ドキッとしました。子どもは職員の姿だけではなく、心の中までちゃんと分かっているのだなと思い不思議な気持ちになりました。朝一番のK君の応援もあり、前回の失敗を生かし、今日は無事に暖炉に火を付ける事が出来ました。暖炉に火が付いたものの前回と今日の違いは一体何なのか分かりませんが、朝から煙で一杯にする事無く火を付ける事が出来る様にしていきたいと思います。
日々の生活の中で、目で見ているより、実際に自分でやってみると難しく上手くいかない事が多くあります。しかし、私達大人も子どもと同じで、何事も経験だという事を実感しました。そして、例え上手くいかない事があった時、何故なのか、どうしたら良いのかを考える事に大きな意味がある事を、暖炉に火をつける事を通し感じています。


2012年12月18日(火) No.891 (保育日記)

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