Diary

一度だけ


今日は、クリスマスコンサートでした。今日を迎えるまで、担当の職員を中心に、コンサートをする事の意味、どんな曲を子ども達に聞かせてあげたいか、一緒に歌いたい曲は何か等を話し合い、練習をしてきました。当たり前の事ですが、コンサートの中で演奏出来るのはアンコールがない限り、各曲一度だけです。その一回の為に、職員同士息と音を合わせ、聞いてくれる方々、子ども達に失礼のない様今まで取り組んできました。実際に演奏が始まると20分という時間はあっという間に感じました。そして肝心なメンバーはと言いますと、声が出なくなる程、歌を歌い(当日は何とか出るようになり安心しました)ピアノ連弾をしてくれた0歳児H組のY先生、皆が弾けない楽器(トロンボーン)を奏で、素敵な演奏を聴かせてくれた2歳児T組のR先生、「楽器を弾く事は苦手ですが頑張ります!!」とやる気を見せてくれた1歳児U組のY先生、人に見えない所でコツコツと努力をしていた2歳児H組のH先生と私の5名で合奏などをし、子ども達や先生に聞いてもらう事が出来ました。ホールのステージにスポットライトを照らし、コンサートが始まると、予想以上に真剣に聞いてくれている子ども達と先生方の姿があり、嬉しい半面私達の緊張が高まる事となりました。実際に今回クリスマスコンサートをやってみて、音を間違えてしまう箇所があり「あんなに練習したのに、悔しい」という心残りの部分は多くあります。しかし、今まで担当の職員で何回も音を合わせ、当日まで過ごした時間と労力は決して無駄ではなく、また次に繋がる事を信じたいと思います。今回、全八曲を演奏させて頂き、とても嬉しかった事があります。それは、一つひとつ曲が終わる度に会場から聞こえてきた温かくて優しい自然な拍手が聞こえてきた事です。とても緊張した時間でしたが、また一つ良い経験をさせて頂けた事を嬉しく思います。そしてクリスマスコンサートを見に来て下さった、Iさんから「先生たちが本気でやってくれているのを子ども達はしっかり見ているよ。」と、園長先生からは「演奏が上手にできるにこしたことはないが、上手下手ではなく今日までの過程が大事。先生方がこうして形にしてくれた事が良かった。とても素敵な時間を過ごさせてもらった。ありがとう。」と言葉を掛けてもらいました。私達はその一言を頂けた事で、今までの労苦が報われ、素直にやって良かったと思いました。今日コンサートに来てくれた皆が、拙い演奏でも今日まで様々な曲を練習し本番に臨んだ先生達の思いをそれぞれに感じてくれていたら嬉しく思います。
そして、コンサートに向け一緒に作り上げてくれた先生達、聞いてくれた子ども達、先生方、Iさん皆さんに改めて感謝です。ありがとうございました。

2012年12月14日(金) No.886 (保育日記)

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