Diary

やっと!


東日本大震災から一年九ヶ月たったというのに、その爪痕は内陸部の大河原にもまだまだ残っており、保育園の園庭から見える道路も最近になりやっと復旧のため、本格的にアスファルトを剥がし始めています。そんな様子を見ていた3歳児クラスのY君は「園長先生、ショベルカーが道路壊してるよ」と不思議がっていました。Y君の目には、道路を直しているのか、壊しているのか分からないということなのでしょう。しかし、福島県内には復興どころか、震災後自分の住まいに一度も帰ることさえ出来ない方がいます。そんな方々のことを思うと、贅沢は言えない、いや、とても幸せな日々を送っていることに感謝しなければならないのだと気づかされます。
 さて、話が変わりますが、今月22日に行われる保育園のクリスマス礼拝に向けて4・5歳児の子ども達は日々必死にクリスマスページェント(聖誕劇)に取り組んでいます。そんな様子を見ていると、自分が子ども達と一緒にページェントをしていた頃を思い出し、「いいなあ〜、僕ももう一度ページェントしたいなあ〜」と思ってしまいます。もちろん、実際に担任としてページェントをしていた時には全くもって余裕などなかったのですが、園長という立場になった今、聖誕劇を作り出せるのは4・5歳児クラスの特権であることを毎年実感し、担任の先生達の苦労を知りつつも羨ましく思ってしまいます。今後も僕がクラス担任としてページェントを行うことはないでしょう。だからこそ、昔を懐かしむだけでなく、自分が経験したことを次世代の先生達にしっかりと伝えていかなければ…。
 余談になりますが…。やっとといえば、旧園舎から運びたいと思いながらなかなか運ぶことが出来ないでいた職員用のロッカーやクリスマスの時に使うステージなどをY先生(現在別な保育園で仕事をしてくれている)の力を借りて、運んでくることが出来ました。思いのほか重いロッカーと運びづらいステージに引っ越し屋さんの凄さをも思い知らされました。何はともあれ、Y先生ありがとう!
2012年12月11日(火) No.883 (園長日記)

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