Diary

緊張


東日本大震災を思い起こさせる、けたたましい緊急地震速報が鳴り響いた金曜日の夕方、多くの方が一年九ヶ月前のあの日を思い出し、緊張したのではないでしょうか?僕はあの時間、保育園ではなく仙台市内のあるビルの6階で仕事をしていていたのですが、最初は何も気付かずにいました。しかし地震に気付いた何人かの「地震だ〜っ!」という声で建物が揺れていることに気付きました。その揺れ方は、ビルの6階という事もあったのか、以前経験した揺れ方とは違った何とも気持ちの悪いものでした。また、その体感した揺れは後に知った震度よりも強く感じました。揺れが収まり急いで保育園に電話を入れたものの電話が全く繋がらず、被害状況が全く分からないという状態が続き不安で一杯になりました。早々に園に戻ろうと思ったものの間違いなく電車は止まっていることは予想が出来たので、自宅に戻り車で園に向おうと思っていたところ、子ども達も職員も建物も無事であるという確認が取れて胸をなでおろしました。
 今回の地震で幸いしたことの一つは、寒く暗いこの時季に必要な電気が止まらなかったこと、また、あの震災の経験が多少生かされたのか皆が比較的落ち着いて行動できたことのように思います。ただ、3.11の数日前にも大きな揺れを観測する地震が起きていますので、余震が起こることを頭にいれ、いざという時を想定し、緊張感をもって備えなければならないことを再認識しました。3.11以降、緊急事態が起きた場合「公助」を期待することは無理であることを皆さん学んだと思います。そのために「自助」「共助」という自分たちで身を守ることの大切さを再確認したいと思います。
 
2012年12月07日(金) No.881 (園長日記)

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