Diary

使い方いろいろ もしもし電話


子ども達は毎日保護者の方が仕事に行くのを色々な場所から「いってらっしゃい」と見送っています。例えば、ランチルームに行き車と保護者の方が見えなくなるまで手を振ったり、2階子育て支援室隣の大きな窓から下を見て大きく手を振ったり、園庭から車が停まっている近くまで行き見送るする姿等、子ども達によって「いってらっしゃい」の表現は様々です。子ども達が笑顔で送ってくれると、保護者の方も安心して仕事に行く事が出来ているのを表情を見ていて感じます。しかし、子ども達は毎日笑顔で保護者の方を送る事が出来るかというと必ずしもそうではありません。子ども達はお家の方と離れられず、涙を流しながらも何とか気持ちを切り替えて過ごす事があるのも現実です。登園してきた時、子ども達の様子と気持ちをしっかり受け止め、一人ひとりに寄り添いながら気持ちよく一日を始められるようにしていきたいと思います。今日も元気に登園した4歳児H組のYちゃんのお母さんはYちゃんに笑顔で見送ってもらった後、東側階段を降りて仕事に出掛けようとしている途中で、足が止まりました。私はどうしたのかなと思い見ていると、お母さんはニコニコしながらその場に止まり、耳を傾け何かを聞いていました。ご存じの通り「もしもし電話」は本当であれば一階と二階でお話をするものですが、Yちゃんは電話の使い方を変えて楽しんでいる姿が見られました。こっそり話すのではなく、大きな声で話し階段にいるお母さんにメッセージを伝えていたのです。「Yのママ、いってらっしゃーい!!お仕事がんばってね!」とです。そこにいらっしゃったお友達のお父さんやおばあちゃんにも聞こえていて「かわいいね〜。こんな事言ってもらえたら嬉しいね。」と話しながら皆、仕事に行かれました。子ども達の保護者の方に「いってらっしゃい」と伝える方法と保育園に来る時の気持ちは日によって色々ですが、これからも保護者の方が気持ち良く安心して出掛ける事が出来る様見守り声を掛けていきたいと思います。
2012年12月05日(水) No.877 (保育日記)

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