Diary

昔の人の感性の素晴らしさ!


「♪かきねの かきねの まがりかど〜」で始まる童謡“たきび”。「落ち葉」「北風」「さざんか」「しもやけ」「木枯らし」といった歌詞がこの季節の寒さを感じさせるのですが、この曲は東京都中野区の風景を元に、大東亜戦争が始まった1941年(昭和16年)作られたと言うのですから驚きです。もちろん当時の東京都中野は現在とは比較にならないほど、自然が残っていて、たき火をすることも特別なことではなかったのでしょう。
 何故こんなことを書いているかというと、時代が変わり、たき火をすることはなくなっても、自然のサイクルは昔と何一つ変わっていないことを“たき火”の歌詞を通して気付かされたからです。このところ北風や木枯らしが吹き、保育園の園庭や駐車場には連日物凄い量の落ち葉が落ちてきます。そして、先日植えてもらった“さざんか”が可憐な花を咲かせています。当時の東京も保育園と同じような情景が広がっていたからこそ、この曲が生まれたのは間違いないでしょう。そんな情景をしっかりと捉えて歌詞にした、巽 聖歌(たつみ せいか)という人物の凄さを感じます。そして、最も嬉しく自慢に出来ることは、僕の出身中学校の校歌(歌詞)を作ったのも同一人物、巽 聖歌であることです。何十年間も歌っていなかった中学校の校歌を今日久しぶりに口ずさみ、その素晴らしさを思い知ることが出来ました。
2012年11月22日(木) No.868 (園長日記)

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