Diary

怪我の功名


昨日、たった一枚の書類の有効期限が切れていたため名義変更等が出来なかったバス。そのため駐車場には現在も「奈良」ナンバーのバスが止まっています。ところが、このことが、4歳児A組のMちゃんのお父様にとっては幸いだったのです。なぜなら10-15というナンバーがMちゃんの誕生日10月15日と同じだったので、ナンバーが変わる前に写真に収めておきたっかたらしく、昨日の拙い園長日記をご覧になり、今朝慌てて写真に収めたと言うのです。僕にとって大失態・自己嫌悪だった出来事がMさんにとっては幸いだったとお聞きし、何だか救われた思いでした。
 さて、この数日、木枯らしとまではいかないまでも強い風が吹き、園庭を取り囲む桜の木をはじめ、色づいた落葉樹の葉が吹き飛ばされています。そのため朝の掃除は落ち葉を集めることに多くの時間を割かなくてはなりません。先日そんな落ち葉を集めていた時、3歳児T組のY君が僕にこんな質問をしてきたのです。「ねえ園長先生、どうして寒くなると葉っぱが落ちるの?」とです。この難問に即答できるしっかりとした知識を持ち合わせていない僕は「カエルやヘビが冬の間、土の中で『おやすみ』するのと同じで、木も寒い間、眠って春に新しい葉っぱを出すんだと思うよ」といい加減な返事をしてしまいました。が、本当は、落葉とは、葉が老化したために起こる現象のようなのです。そして春になると誰に指示されるわけでなくまた葉を茂らす木々や花たちの見事なサイクルに神秘を感じます。それにしても、Y君の自然の変化に対する観察力と疑問の持ち方には脱帽です。Y君は今後も様々な疑問を投げかけてきそうな気がします。返答に困らないように頑張らなければ。
2012年11月09日(金) No.853 (園長日記)

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