Diary

消防士タスキリレー


今日の午前中のことです。保育園の駐車場に消防署の赤い車が止まり、二人の署員の方が降りてきました。もしかしたら、新園舎の消防施設について抜打ち検査かと思ったのですが、予想とは全く別件で保育園を尋ねて来たのでした。その内容とは、東日本大震災において、石巻地区広域行政事務組合消防本部勤務の消防士4名が行方不明となり現在も発見されていないとのこと。その消防士のいち早い発見を願うと共に被災地の一日も早い復興を願い、また、東日本大震災により被害を受けた消防本部、消防職員とその家族を応援し支援するため、鹿児島県鹿児島市から宮城県石巻市までの約3000キロを有志で募った全国の消防士がタスキをつないで走る「消防士タスキリレー」のために保育園の駐車場を休憩所として提供して頂けないかという御依頼だったのです。リレーは震災から1年目の3月11日にスタートし、19都府県を通過して半年後にあたる9月11日に石巻のゴールを目指しています。そして、なぜゴールが石巻かといえば、行方不明の隊員の早期発見との願い、必ず見つけ出すとの希望だからだそうです。こんな素敵なタスキリレーが行われている事など知らなかった僕はすぐに場の提供を快諾しました。順調に運ばれているタスキは福島県を経て8月31日に白石市越河から大河原へ向かい、同日午後1時に大河原消防署を出発し、署から約3km地点の保育園には約15分〜20分後。そこで休憩し亘理消防署に向けて走る隊員の応援をすることにしました。とは言えど、この日は5歳児クラスのお泊まり保育があり、僕はその時間はあいにく保育園を留守にしていることとなり、消防隊員としての職務を全うし殉職したであろう隊員のために走る消防隊員の勇姿を見ることができないのが残念でなりません。何を隠そう、僕は消防隊員に憧れがあり、出来ることならばレスキュー隊員の着るあのオレンジ色の制服を着て仕事をしたかったのです。そんな意味からも、出来ることなら消防隊員と一緒に走ることができればよかったのですが…。もし、どこかで消防隊員が走る姿を目にした方は励ましの声をお掛けいただければ隊員の方々は喜ぶことと思いますので、是非応援をお願い致します。なお、詳しくは「消防士タスキリレー」で検索してみて下さい。その趣旨や隊員の勇姿がご覧になれるかと思います。それにしても、なぜこんな素敵なことが大きく報道されないのか…(>_<)。何はともあれ、改めて消防隊員に憧れと敬意を抱きました。
2012年08月28日(火) No.786 (園長日記)

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