Diary

先生!!


 子どもと過ごす毎日は、本当に様々な出来事があります。しかしその日々は一日として同じ日はないから楽しいのだと思います。実際に友達や先生と関わり遊ぶ中で色々な経験や思いをし、少しずつでも自分の事だけではなく、友達の事や思いにも気付く事が出来る様、私達保育者も遊びの中に入り過ごしています。子ども達と過ごしていると時に思いもつかない発想に驚かされたり、笑いを誘われたり考えさせられたりする事があります。しかし、その思いや言葉は私たち保育者が気付かなければ、すぐに消えてなくなるものでもあります。だからこそ、日々の子ども達との出来事や成長を可能な限り書き留め、記録に残しておきたいと思います。
今朝、サッカーやオリンピックごっこ、影ふみをして遊んでいた時の事です。暑いので、休憩する為の日陰を作ろうとテントを組み立てる事になりました。子ども達にも手伝ってもらいテントを組み立て終わると、私の顔を見て5歳児のRちゃんが「ねえ先生、お化粧してないの?」と。その時鏡を見る事は出来ませんでしたが、きっと朝してきたはずの化粧は汗で流れ落ち、ほとんど素になっていた事でしょう。Rちゃんの目にくるいはありません。そして夕方、保護者の方からの伝達事項を保育者に伝える為、ランチルームに行き、無事伝え終えると、ずっとそばで話を聞いていたHちゃんが「先生!服(裏表)反対!!」と驚いた表情で私に教えてくれたのです。私はまさかとは思いながらも服を確認してみましたが、裏表は間違っていませんでした。Hちゃんに話を聞いてみると、「だってほら!」と服の縫目を指差し、不思議そうな顔をして笑いもせず私の服をじっと見ていました。Hちゃんは、表に出ているカラフルな縫い目がどうしても洋服の裏面にしか見えなかった様です。何とも子どもらしく素直な表現に、その場にいた職員子ども達皆で笑いました。改めて子ども達は色々な所を見て感じている事にも気付かされました。そして暑さのあまり、本当に服を裏表反対に着る事がないように気を付けなければと考えていたら何だか可笑しくなりました。毎日子ども達と過ごす事が出来る喜びに感謝し、残暑厳しい日々を乗り切りたいと思います。
2012年08月22日(水) No.782 (保育日記)

No. PASS