Diary

可愛い子には旅をさせよ!?


夏休みも残り僅かとなり、宿題に追われている小学生も多いかと思いますが、今日、高知竜馬空港から大阪伊丹空港、そして、大阪伊丹空港から仙台空港へ向う飛行機に、子どもだけで乗るという様子、中には本当にたった一人の女の子が見られました。時代の流れであり飛行機も特別な乗り物でなくなったとものの、何とも贅沢のような気はしましたが、フライトアテンダントの助けはあるとは言え子どもだけで飛行機に乗ることの経験は大きいと思います。僕が同じ年齢の頃を思えば本当に凄い子ども達だと感じました。正に「可愛い子には旅をさせよ」なのでしょう。
 さて、ここ数ヶ月で随分飛行機を利用していますが、仙台空港上空は雲がかかっていたり、既に夜になっていて復興状況を見ることが出来ていませんでした。今日の夕方、着陸に向けて高度を落とし始める頃には陸が見えていたのに、速度を落とし着陸態勢に入った頃から飛行機の僅か数十メートル下にあるであろう海をベールのような不思議な雲が覆い、滑走路に向う直前まで何も見えなくなりました。それはまるで未だに瓦礫が沈んでいるあろう海と被災した方々、そして悲しい事に可愛い子(家族)を永遠の旅に出てしまった方々が被災した海や陸地を見ようとする者の行動を拒んでいるかのように感じて(思えて)なりませんでした。そんな不思議な雲を見て、被災者や被災地のことを思い、坂本竜馬のように、「夜明けは近いぜよ」と言ってあげられるような人間になりたいそう思いました。
2012年08月21日(火) No.780 (園長日記)

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