Diary

責任重大!


今日は高知県教育委員会主催の平成24年度 南海地震対策研修会の講演の講師・パネルディスカッションのパネラーとして招かれ、東日本大震災を経験した時の話しをするというとても貴重な体験をすることができました。
 高知県教育委員会では東日本大震災後特に南海地震が起きた時のことを想定し、地震・津波等における避難の事例や防災マニュアル策定について研修を深め、高知県内の保育所・幼稚園等で南海地震、津波に対する防災意識の向上と防災対策の充実、強化を図っているそうす。実はこの研修のコーディネーターをなさったのが、男性保育者としての先輩であり、若い頃に一緒に自主研修(勉強会)をしていた先生(現在は千葉の大学の教授)からのお願いでもあったため、恩返しのつもりでお引き受けしました。ところが参加されていた方々は真剣そのもので皆さんの眼差しが怖いと思うほどであり、その上、高知県内を代表しての保育所・幼稚園のパネラーの先生方の子どもを思う気持ちがひしひしと感じられ、そんな方々の前に僕が立ち、震災体験を話すなどどうなのか安請け合いしてしまったと思ってしまいました。それでも、実際にあの地震を経験した時の怖さや、苦労、足りなかった事をお伝えし、これまで被災地を回って撮った映像をお見せすることで地震・津波の怖さや自分たちに何が必要なのかを感じていただけたようで、中にはハンカチで目頭を押さえる方もいらっしゃったほどです。もちろん、それは、僕だけでなく、ご一緒して頂いた塩釜の幼稚園の先生の経験なさったお話しのお力が大きかったと感謝です。
 今回の講演を経験し感じたことは、僕のような者の発言が被災地全ての様子と捉えられてしまうこともありえることであり、責任重大な時間であること。また、高知の先生方から学ぶ事も多くあり、実際に自分たちの園でも早速取り入れたいことがあったことは大収穫であり、また、あの地震を改めて振り返ることが出来たことも自分にとって風化させないという意味からも大切な時間だったと思わされました。そうそう、もう一つ大切な気付き、それは、高知県教育委員会事務局幼保支援課の課長さんをはじめとするスタッフの熱心さ、高知の方々の人間の温かさです。本当に高知に行けて良かった。また行きたい町になりました。一期一会に感謝です。
2012年08月20日(月) No.779 (園長日記)

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