Diary

時間との闘い


仙台6時2分発の新幹線に乗って東京へ行ってきました。目的はキリスト教保育連盟の総会出席と、総会前に東京電力本社へ行き原発事故により様々な影響を受けている保育園・幼稚園の実態を伝え、子どもたちに外遊びができる環境を一早く返して欲しいという要望書を受け取ってもらう事でした。東京のど真中、新橋駅から直ぐの東京電力付近は警察や報道関係の車両が止まり何となく張り詰めた雰囲気。早速建物の中に入り受付を済ませること数分、担当の方々がお見えになり別室へ…。そこで担当の方が「このたびの原発事故では〜」と本当に神妙な顔でお詫びを述べてくださいました。社会人のビジネスマナーとでも言うべき名刺交換をした後、福島の先生が準備して下さった要望書を読み、各園の状況・実態・要望などを詳しく申し上げると共に、請願書の他に園庭の写真や園庭の砂をお渡ししました。対応に応じて下さった担当の方々からは、とんでもない事になってしまい申し訳ありません。何としても原発事故の収束に向けて一生懸命に取り組みます。という必死な気持ちが伝わってきました。そもそも今回の原発事故はどこ(誰)に原因があるのか正直はっきりせず責任所在が全く分かりません。勿論、今日対応して下さった方々に直接的な原因があるわけでなく、それでも会社が起こしてしまった重大な事故、日本はもとより世界的に大きなニュースになっている原発事故の対応に追われ毎日大変だと思います。ただ、現実として地震という天災だけでなく、人災といえる原発事故によりこれまで当たり前だった生活や自由が奪われ避難生活を強いられている方々がいます。とにかくいっときも早く収束宣言がなされると共に、真実が伝えられるように願わずにはいられません。新橋を後にし本来の目的である新大久保の総会会場に到着したのは時間ぎりぎり。そんな慌ただしい中、受付けで連盟が支援として準備して下さった線量計をいただく事ができました。(キ保連に加盟する仙南地区の園の分も受け取りました)大きさも重さもさほどないものですが、気持ちはとても重たくなりました。これで園庭はじめ実際に自分たちの生活の場である園舎(保育室)の正確な放射線量を知る事ができます。ただ、その数値が外遊びが出来ると判断できる範囲であって欲しいものです。
 さて、総会が終り東京駅へ向い先生方へのお土産を買い、飛び乗った新幹線は例年より早い新幹線で仙台に到着するのも8時少し前!それは嬉しい事に明日の健康診断前に食事や飲み物を口にしてはいけないタイムリミット前だったのです。そのお陰で水分補給もできたので健診結果が悪くなくて済みそうな気がします。何はともあれ、今日は、朝、遅刻する事なく新橋に向うこと、新橋から総会会場である新大久保に向う事、健診前に飲み食いできる時間内に新幹線に乗る事、全てが時間との闘いだったような一日でした。しかし、何といっても原発事故の収束こそが時間との闘いなのですが…。
2011年05月30日(月) No.401 (園長日記)

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