Diary

誰に教えられたわけではないけれど・・・


昨日の出来事となりますが、4歳児クラスの子ども達と一緒に保育園から700メートル程離れた所にある「末広公園」まで散歩に行き、身体を動かして遊んできました。4歳児の子ども達と一緒に散歩するのは久しぶりだったのですが、「○○ちゃん車にぶつかっちゃうから中(白線の内側)歩くんだよ〜」と教えながら好きな友達と手を繋ぎ、歩く姿はまた一つ成長したように感じました。15分程歩き公園に着くと、子ども達は思い思いの遊具や自然を使い遊び始めました。大きな土管の両端から顔を覗かせ、「お〜い」と友達に手を振り喜び、声が響く事に更に喜び、面白さを感じ遊でいました。又、たんぽぽで指輪や腕輪を作ってもらい喜ぶ姿も見られました。そんな中、T君とHちゃんが「せんせーいちょっとこっちきて〜!」と呼んでくれました。走って行ってみるとTくんとHちゃんは鉄棒の前に立ち「いい?先生そこで見ててね」と言うが早いか鉄棒で前回りをするが早いか、二人同時に鉄棒で前回りを見せてくれました。周りにいたK君、Yちゃん、Kちゃんも何が起こったのかと驚いた表情で三人声を合わせ「すご〜い」と思わず拍手も出ました。思いがけない周りの友達の反応にT君とHちゃんはとても嬉しそうで、そして少しだけ得意気でした。T君に「誰に教えてもらったの?」と聞くと「誰にも(教えてもらったんじゃないよ)僕ね、自分で覚えたの!!」と目を輝かせ教えてくれるT君の満足そうな表情がとても印象的です。公園に遊びに行った時に、鉄棒で遊んでいる友達の姿を見ていつの間にか覚えたのか、お家の方が、一緒に遊び、その姿を見て覚えたのかは分かりませんが、いずれにしても子ども達は何かが出来るようになる時に誰かに教えられて覚えるのではなく、周りで楽しそうに遊んでいる人の姿を見て、自然に覚えていくものなのだという事を子ども達の姿を通し、改めて実感する事が出来ました。
帰り道、「先生、山見て、白いね〜」と遠くの山にはまだ雪が残っている事に気付いたK君。「(僕達がいるところは)こんなに暑いのに・・・」と自然の不思議を感じ、話しながら園に戻ってくる事が出来た充実した一日でした。
2011年05月19日(木) No.392 (保育日記)

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