Diary

子どもは遊びの天才


現代の子どもたちは、僕が育った時代はと違い、空き地や道路、公園などで缶蹴りや三角ベースをしたり、廃材を利用し工夫して基地を作って遊ぶ場所や時間がなくなりました。それに代わって家の中でゲームをしたりDVDやビデオを見て過ごすことが多くなったと言われます。しかし、保育園の子どもたちを見ていると本当によく体を動かし戸外で工夫して遊んでいます。昨日のことです。4歳児クラスのM君が水を入れる本体部分だけになったじょうろに、本体が壊れ使えなくなりポンプ部分だけになった消毒薬のポンプをつなげ、楽しそうに水を出して遊んでいるのです。「M君、いいこと考えたね」と声を掛けると、「うん!」と嬉しそう。でも、もしかすると、園長先生いまさら何いってるの?特別なことではないよ!と思ったのかもしれません。そんな大人が絶対に考えないような思いつきは、やってみたら偶然サイズがぴったりだったのかもしれませんが、その発想に改めて驚かされました。今日は数人の4歳児の女の子がクラスのお人形をお母さんのようにおんぶして二階に上ってきました。「あれ、どうしたの?赤ちゃんたちにお人形見せに来たの?」と聞いてみたら、恥ずかしいのか「え〜っ?」と言ったかと思うと照れくさそうに階段を降りて行きました。こんな風に自分たちのやりたい遊びを考え展開していくことで机上の勉強では学べない事を学び成長していくのです。その他にも今日は5歳児が園庭で捕まえたカエルを数日前から保育園に仲間入りしたカメの入っているたらいに入れ大騒ぎ。「良いなあカエルは…」といったことをつぶやいたK君に対し「じゃあK君カエルになればいいじゃん」という会話がなされていたのも子どもたちらしく和やかな雰囲気でした。ただ、捕まってしまったカエルと何度も突っ突かれたり砂を掛けられたカメにとっては受難の一日だったと思いますが。いずれにしても現代の子どもたちでも、発想力は豊かなのだと思います。やはり子どもは遊びの天才です。
2011年05月18日(水) No.391 (園長日記)

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