Diary

もう4歳だから!


車を降りると毎朝必ずお母さんと手を繋ぎ保育室まで行き、荷物の片付けやシール帳にシールを貼り終え、お母さんの車を見送る4歳児クラスのYちゃん。そのYちゃんが何があったのか今朝はやけにご機嫌。今風に言えば!?「超」が付くほどにご機嫌なのです。数年前の今頃は毎朝泣いて登園し、保育園に慣れてもなかなか自分の思いを積極的に話す事も少なかったとは思えない、信じられないほどで、日課のお見送りをした後すぐに「園長先生、あのねこの前のお休みの時、キャンピングカーに乗ってリ○ワ○ル○(隣県の遊園地)に行ってきたんだよ」とか「Yね、もう4歳だから○○一人で出来るんだよ」とか「今日ロッククライミングが届くんだよ」と嬉しそうに教えてくれるのです。その後もご機嫌なことに変化はなく「園長先生、Yね、縄跳び10できるんだよ」と言って何と後ろ回しで跳んで見せてくれるのです。その様子に驚いたのは5歳児の女児3人。目をまんまるにして「すご〜い!Yちゃんじょうず」と声を揃えていました。何しろこの3人、Yちゃんの縄跳びの様子を見ながら「会いたかった〜会いたかった〜」と人差日指を突き出しAKB48よろしく、振り付けしながら歌っていただけのことはあり、驚きの声もばっちりでした!そんな様子を知ってか知らずか近くで遊んでいた3歳児のMちゃんは勢い余って転び「あ〜痛かった、あ〜痛かった!」という状態。そして保育園のAKBのリーダー格?!のHちゃんは「Yちゃん何回跳べるかもう一回見せて!」とリクエストをし10回どころか連続で17回跳ぶYちゃんの姿に「私は全然縄跳びできないけどYちゃんすごいね」と素直に褒めていました。こんな風に遊びの中で自然と異年齢交流がなされ、自分より年齢が小さい子に対してもその子の存在や良さを認め合うことは子どもたちにとって、とてもいい事であり励みや成長に繋がるのだと改めて思います。成長と言えば、保育を終え職員室に登って来たM先生が「園長先生、今日の保育の中で○君が〜」と保育での悩みを伝えてくれました。とてもナーバスなその悩みを乗り越えようとする○君と真剣に悩むM先生。二人の成長を確信しました。
震災からニヶ月、Yちゃんたちのように子どもたちが以前と同じように遊べるようになってきたような気がします。阪神淡路大震災の年に咲いた向日葵の種が2008年に起きた岩手・宮城内陸地震の被災地で蒔かれ、その地で咲いた向日葵の種を数週間前に頂きました。今回の被災地でも綺麗な向日葵を咲かせますようにと願いが込められた種を子どもたちに今週蒔いてもらう予定です。心を和ませてくれるような向日葵の花を通して、復興の絆を繋げて行けることを願うばかりです。勿論二ヶ月前のような忌まわしいことが起きないことも願い祈りながら。
2011年05月11日(水) No.385 (園長日記)

No. PASS