Diary

切る願い


ロシアがウクライナに侵攻して一年、世界中のありとあらゆることが一転してしまいました。そして、未だに収束の気配すら感じられず、P大統領はウクライナ侵攻後、初めて行った年次教書演説で、アメリカとの核軍縮条約の履行を一時的に停止すると一方的に主張するなど、相も変わらず核の使用(核戦力をちらつかせて)威嚇するなど好転とはいかなそうです。そのような世界情勢など知る由もない子どもたちは梅が綻び始めそうになる園庭でドッジボールやストライダー、花見櫓の枝にタイヤを飾りゴザを広げてのお家ごっこなど今日も楽しそうに遊んでいました。しかし、ウクライナ東部では攻撃が続き、スマートフォンから非難を呼びかける空襲警報が一斉に鳴り響き、その度に怯えながら避難する人々が大勢います。当然のことながらその中にいる子どもたちには笑顔などなくなってしまっていることでしょう。何年前になるでしょう。祖父とまではいかないもののロシア語ができた父が母と一緒にモスクワ旅行に出かけた際、マトリョシカなどをお土産に買ってきました。しかし、その時はマトリョシカよりも、ロシアのチョコレートがとてもおいしかった事を思い出します。もし、本当に核兵器が使用されるような事になれば広島や長崎以上の被害が出ることは言うまでもありません。侵攻を始めたP大統領の目論みが外れ、泥沼化して長引いてしまった争い。しかし、振り上げた拳を簡単に下ろすことはできないのでしょう。そんな為政者の身勝手によって起きてしまった争いを止めることができるのも人間であり、中でも将来のある子どもたちなのかも知れません。信仰や文化の違いを認め合い、生まれ育ち、住み慣れた土地が放射能で汚染されるような事がないこと、避難している人々が安心して過ごす事ができるようになることを切に願い祈るものです。
 
2023年02月24日(金) No.3492 (園長日記)

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