Diary

小さいけれど大きな力


今日は珍しく午前中保育室に戻るのが一番最後だったのが2歳児ほし組・つき組の子どもたちでした。雪が融けどろどろになった園庭は大人にとっては厄介なコンディションですが、泥遊び好きの子どもたちにとっては最高の遊び場です。そのため、自分たちがやりたいことを満足いくまで取り組んでいることもあり、「そろそろお片付けして給食の準備しよう」と声を掛けられて「うん」と返事をするもののすぐに遊びを止めて片付けするなんてことはほとんどありません。それどころか、あちこちに散らばり遊んでいることも多いため、子どもたちが保育室に戻るまであれこれ声をかけ、あの手この手を駆使し、片付けられていない玩具を拾う先生たちの姿はまるで小屋に戻りたがらないひつじの群れを追う牧羊犬といったところです。進級・卒園を間近にした4・5歳児なら「これ片付けながらお部屋に戻ってくれると助かるんだけど・・・」とお願いすると「いいよ」という返事が返ってくることが多いのですが、1・2歳児となるとそうはいきません。今日も2歳児うみ組のY君が築山の上に建っている花見櫓の丸太にいい塩梅な柔らかさの泥を左官屋さんよろしく塗り付けているのです。その満足そうな顔にもしっかりと泥んこの線がついていることはY君は気付いていませんでした。そうかと思えばほし組のH君は遊具小屋で泥だらけのシャベルやお皿を仕分けしながら片付けてくれています。そこで「Hちゃんありがとう」と声をかけるとにっこり笑って小屋を出たのですが、手押し車がきちんと片付いていなかったことが気になったのか、戻ってきたかと思ったら、何も言わず定位置に片付け、満足気に保育室へ戻っていきました。そんなH君の顔にもしっかりと泥が付いていたのは言うまでもありません。また、1歳児そら組のH君はぬかるんだ園庭をストライダーのシートポスト(サドルの下の棒)を引きづりながら走っているので「直してあげる?」と声を掛けると僕の方を見てニヤッと笑いそのまま走っていくので野菜の種が蒔けるように線が出来ていました。このような小さな子どもたちでも色々なことを考え行動していること、様々な能力を身につけていることを痛感させられます。さすが進級の時期です。
2023年02月16日(木) No.3487 (園長日記)

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