Diary

何が(どう)見えますか?


金曜日から土曜日にかけて、あんなに降り積もった雪があっという間に融けてしまい、日陰で氷となっているか、かき氷のようになって辛うじて残っているだけになりました。子どもたちは、そんな貴重な素材を集めて遊んでいましたが、中でも4歳児あい組のSちゃんとYちゃんはきれいな氷を集めて「園長先生見て」と言って自慢げに見せてくれました。それを近くで見聞きしていた5歳児めぐみ組の女の子たちが「すっご〜い!きれい」と羨ましそうに眺めていました。そうかと思えば、車掌車の陰にしゃがみ込んだめぐみ組の男の子たちがカチカチになった雪を叩き割り、三輪車につなげたワイドカート(乗り物)の荷台に積み込むのに夢中になっていました。ところが、わざわざ荷台に運ぶと途中でこぼれてしまうこともあるので「ねえ、ねえ、乗り物を近くに運んできた方が、せっかく集めた雪がこぼれないと思うんだけど・・・?!」と提案してみたのですが、彼らなりに信念があるようで、「えっ、これでいいの!」という返事が返ってきて冷たさを気にする素振りもなく遊んでいました。そんな時、職員室のY先生から「園長先生、正門近くに見知らぬ方がいるのですが・・・」という声があり、その声掛けを合図に防犯訓練が始まりました。何も知らない子どもたちは、犯人役に扮して下さった大河原警察署の警察官に「おはよう!だあれ?何しに来たの?」とフェンス越しにフランクに話しかけながら近づいて行きます。そんな子どもたちに声を掛けながら「おはようございます。何か御用ですか?」などと声をかけるなど対応をしたのですが、ナイフを手にし、あの手この手で玄関へ近づこうとするのです。そこへ、助っ人として登場した登場し、一緒に対応に当たってくれたのは言うまでもなくT先生。犯人役の警察官もたじろぐような声と態度、そのも甲斐あり、玄関までたどり着くことができず、途中で駆け付けた警察官に取り押さえられて終了となりました。今回は訓練ということで模造品のナイフでしたが、もし本物のナイフや凶器を持ち、それを取り出し(振り回そうとする)犯人(複数ならなお)を目の前にした時、落ち着いて対応することは難しいことを感じました。一方、僕らが犯人役に対応している間に、賑やかだった園庭からあっという間に子どもたちと先生たちの姿はなくなり園舎内で身を潜めていました。そして、2階ホールで3・4・5歳児に防犯標語「いかのおすし」のお話しをしていただいて訓練が終了となりました。その後、職員室で講評をいただき(及第点をいただき)『さすまた』の使い方を指南してもらい、起きてはならない緊急時の対応を考えることができました。
 何が見えるのでしょう、朝からご機嫌でコップを握りしめ、楽しそうに中を覗き込んでいた0歳児ひかり組のM君など、保育園で日々あふれる沢山の笑顔が悲しみや涙顔になることがないように願うものです。
2023年02月14日(火) No.3485 (園長日記)

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