Diary

しんせつなともだち


午前中雪が降る前、結構な寒さの中、3歳児てんし組・ひつじ組の子どもたちが園舎東側の道路でかけっこをして遊んでいました。その時、ひつじ組のT君が転んでしまった途端、近くにいた子どもたちが先生たちと一緒にT君に駆け寄り「だいじょうぶ?」と声をかけてくれるではありませんか。また、明日の園庭改修作業を前に、不要になるであろう園庭中央の太い丸太を転がしました。すると、さっきまでは遊ぶ気配すらなかった1歳児そら組の子どもたちが跨ったり登ったり新しい遊具が設置されたことを喜ぶかのように遊び始めました。その時も近くで友だちが転ぼうものなら、しゃがみ込んで大丈夫かどうか確かめ、担任の先生の顔を見ていました。そんな姿に改めて子どもたち同士のつながりと成長を感じ嬉しくなります。
 さて、食べものがない寒い冬のある日、お腹を空かせたうさぎが、雪の中でかぶを二つ見つけました。一つだけ食べて、もう一つを同じようにお腹をすかせているろばに届けます。ところが、ろばは留守だったため、うさぎはろばの家にかぶをおいていきます。家に帰ってきたろばは、それまでなかったかぶにびっくり!そして・・・。こんなストーリーの絵本「しんせつなともだち」は、多くの子どもたちに長く読み継がれるベストセラーであり、僕の好きな絵本の一冊でもあります。この「しんせつなともだち」の情景のように、今日はお昼前から雪が降り積もるという予報が出ていたので、餌が雪に埋もれてしまいお腹を空かせてしまうであろう鳥たちのために、クリスマス礼拝の頃、飾りつけに使ったまま、シワシワになってしまった姫りんごを麻紐に結び、巣箱が取り付けてある園庭のけやきの木と木の間に結び付けてみました。小さなりんごとは言え食べ物が少ないこの時期、鳥たちが気付かないはずはないとでしょう。しかし、気付いたとしても子どもたちが園庭で遊んでいる間は警戒して近づくことなどなく、食べるタイミングを窺っていたかと思います。予報通りお昼前から降り出し積もった雪の中でも赤い実は見つけやすいはず。少しでも鳥たちが空腹を満たしてくれることを願うものです。
2023年02月10日(金) No.3482 (園長日記)

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