Diary
仕事納め
1837年フレーベルがドイツで世界で初めての幼稚園(Kindergarten)を作ってから185年過ぎました。幼稚園と訳されているKindergartenは言わずと知れたKinder(子ども)とgarten(庭)という二つのドイツ語で造られていますが、最近殊に日々園庭で遊んでいる子どもたちの姿を見ていると、フレーベルはgartenを単なる庭ではなく、子どもにとっての園(楽園)との想いで作ったように思えてなりらないのです。今日で今年の保育が最終日となり、保育室や玄関の掃除をする子どもたち・先生たちの姿が見られました。しかし、登園した子どもたちがぐ〜っと減ったため、いつもなら玄関の下駄箱に溢れんばかりに置かれている靴も園庭から響く声も少ない(小さく)ことが寂しく感じられ、今更ながら子どもたちの存在・力の大きさに気付かされました。
一方、まもなく2023年を迎えようとしている今、残念なことに子どもたちにとって楽園でなければならない保育現場における不適切な保育、関わりが話題・問題になっています。決して許されることではありませんが、事件・事故を起こしてしまった保育者も子どもたちの健やかな育ちを願いながら保育をしていたものの、子どもの成長の捉え方、そのための方向性と関わり方(手段)が間違っていた(間違ってしまった)と信じたいものです。僕は保育とは子どもたち・保護者・保育者の信頼関係の中で育まれるものだと思っていますが、断片的な関わりをご覧になり、不適切な関わり・保育と思われてしまうこともないとは言えません。年末年始、数日間の休みを過ごし登園してくると今年度の保育も残り3ヶ月だけとなり、あっという間に卒園・進級の時期を迎えますが、不適切な保育を思われるようなことがないように、今年の保育を今一度振り返り、Nursery schoolと訳されている保育園であっても子どもたちにとってのKindergarten楽園でありたいと思います。コロナ禍にあり保護者の皆様には様々なご迷惑をおかけすることが多々ありましたが、その都度ご理解ご協力をいただけたこと感謝いたします。また、心身ともに疲れを覚えながら子どもたちに関わってくれた職員に心から感謝します。休み明け、保育室前に吊るされたへそ大根の変化とみんなの元気な顔を見られることを楽しみにしています。
2022年12月28日(水)
No.3455
(園長日記)
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