Diary
先生
このところ、連日のように伝えられる静岡県の保育所で園児を虐待し、保育士が逮捕された事件。コロナ禍の保育でストレスがあったとのことのようですが、同業者として考えられない事件であり言葉もありません。まだまだ自分の言葉で上手に意思表示ができない子どもたちだから、自分たちの行動が保護者に伝わることはない大丈夫と思っていたのでしょうか?しかし、幼いながらに記憶の深層に辛い思いでとして残り、大人になってから思い出すこともあるということを保育のプロ、先生として知らなかったはずはありません。今朝のことです、朝の寒さが苦手な5歳児めぐみ組のEHちゃんとHちゃんが「外に行きたくな〜い!」「お絵描きをしたい」と言うので、担当担任のN先生や朝番の先生たちに事情を説明したところランチルームで絵を描いて楽しそうに過ごすことになりました。ところが、そんな2人とは対照的に1歳児うみ組のR君がお母さんとなかなか離れられず保育室の前で愚図っているのです。そこで「R君どうしたの?園長先生と一緒にいる?」と誘ってみたのですが、横に首を振られてしまったので「じゃあ、ここにいるお姉さんたちと遊んでる?」と声をかけ。絵を描いている2人に「ねえ、ねえ、いっしょに遊んでくれない?」と話してみると、顔を見合わせ持っていたペンをテーブルに置き、椅子から立ち上がってR君を迎えに行くと、R君は何事もなかったかのようにお母さんに「バイバ〜イ」と言って手を振り、前述のおぞましい先生とは正反対な優しいお姉さん先生2人と絵を描いたり暖炉の前のステージで踊ったりご機嫌で遊び始めました。2人のお姉さん先生たちも頼られていることが嬉しいようで「かわいいね」「かわいいね」と言いながらR君に要望に合わせて過ごしてくれていました。その様子が外の寒さとは対照的でても暖かく思えました。そうかと思えば、寒さなど一向に気にすることのない子どもたちはいつもと変わることなく外遊びをしていましたが、レーシングカートのタイヤを工夫して(上手に)使い遊びを展開する姿に子どもたちから教えられること、気付かされることがたくさんあることを実感し、子どもたちが先生に思えてしまいます。
さて、園庭から見える蔵王が雪で日増しに白くなっていくようになり、園庭の畑だけでなく、この春から野菜を育てている金ケ瀬の畑にも霜が降りるようになってきました。そこで、畑の先生であるYさんとUさん(Yさんのおばさん)にご指南いただき大根が霜で痛んでしまうことがないように抜いて葉を切り落とし土に埋めて保存する作業、また、白菜を紐で縛る作業をしてきました。農家に親戚が一人もいないこともあり、僕にとって全てが新鮮でとても有意義な時間で、先人の知恵を勉強する事ばかりです。80歳を過ぎてなお、お元気なUさんの健康法、秘訣を知りたいものです。
2022年12月07日(水)
No.3439
(園長日記)
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