Diary

見えないけれど


音がしたり、物が揺れていなければ吹いていることが分からない「風」。時には大きな被害を与えたり電車が止まってしまうようなことがありますが、風力発電に利用されるなど地球に優しい面もあります。また、保育園では吹いた風によって隣接する杉林から暖炉の焚付けにうってつけの茶色い杉っ葉が落ちてくれるので、山(林)の中に入ることなく拾い集めることができたり、バルコニーに吊るされている柿が日差しと風によって乾燥して美味しい干柿になるのですから必要不可欠でしょう。しかし、掃き集めた落ち葉が吹き飛ばされ玄関内に吹き込んでくるようなこともあり困ってしまうこともしばしば・・・。また、風が苦手な5歳児のRちゃんにとっては厄介なものでしかなく園庭の木や葉っぱが揺れているだけで外に出たがらないなんてこともあるのです。このところクリスマスの讃美歌が園舎内のあちこちから聞こえていますが、クリスマスが過ぎたころには「北風小僧の寒太郎」が聞こえ、歌詞にぴったりな風が吹くことでしょう。
 さて、金ケ瀬の畑で育てている野菜の中でも、玄関ホールに並べられることが多かった「かぶ」ですが、昨日遂に最後の収穫となり先生たちに持ち帰ってもらうなどしました。コロナ禍でなければ、子どもたちをバスに乗せ収穫しに出かけたかったのですが、残念ながら念願が叶いませんでした。しかし、同じように思っていてくれたのか、5歳児のぞみ組のW先生が今朝バルコニーで子どもたちと漬物作りに取り組んでいましたが、切り落として使わない部分をもらったM君が美味しそうにかぶりつく姿が印象的でした。もちろん、肝心な部分を使った漬物は給食の時にメニューに加えられていました。また、子どもたちが静かに眠っている午睡中に、「みやぎ仙南農協青年部」の方が、今朝収穫したという新鮮な大根を届けてくださいました。しかも、子どもたちに見て欲しいとの配慮から、葉っぱが付いたままのもの、葉っぱを刈り取ったもの、そして、不思議な形に育ったものを分けてお届け下さったのです。そこで、保護者の方々に自由にお持ち帰りいただけるよう張り紙をして玄関先にコンテナを並べておいたところ、多くの子どもたち・保護者の方々が品定めをして嬉しそうに持ち帰って行きました。その大根が食卓に上がり、大根が話題となり会話が弾むと、大根作りをして下さった青年部の方々も喜んでくださることでしょう。みやぎ仙南農協青年部の皆さん、たくさんの大根をお届け下さりありがとうございました。
2022年11月29日(火) No.3433 (園長日記)

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