Diary

柔らか


正門近くにある柿の木に実ったオレンジ色だった渋柿が見るからに柔らかく甘そうになり、オレンジ色から赤に近い色へと変化しています。鳥たちはその変化に気付いているようで、食べられた(つついた)跡が残っている実も見られます。そんな柿を見ている僕に気付いた子どもたちが「園長先生、何してるの?食べたいなあ!」そう話し掛けてくれるので「美味しそうだなあと思って見てたんだけど・・・」と返事をすると、5歳児のぞみ組のYちゃんが「でも、鳥が柿好きだから取っちゃだめだよ!」とたしなめてくれるのです。数週間前までは渋くて束手も美味しくない柿が熟すとこんなに甘くなるんだということを経験させてあげたいと思っていましたし、Yちゃんの表情からも本当は食べてみたい思っていることが見てとれたのですが、これから日増しに寒さが増すと食べ物も少なくなってくることを考え、食べたいという子どもたちには申し訳なかったのですが我慢してもらい鳥たちのために残すことにしました。一方、今朝、玄関前に積んである薪のところで寒さを必死にこらえていると思われるキリギリスを見つけ「アリとキリギリス」のお話を思い出しました。
 さて、昨日、泥で足を取られるようなコンディションだった畑で4歳児あい組のN先生と子どもたちが泥んこを使って何やら楽しそうに遊んでいます。一体何をしているのか気になり、「何してるの?」と聞いてみるとY君が「Yちゃん(自分のこと)の〇〇〇をN先生が作ってくれた」と笑いながら教えてくれました。確かに「う〇〇」に見えるのですが、「ソフトクリーム」と言ってくれればそれも納得できる造形美!柔らかい泥を使いクオリティの高い「う〇〇」を作っていた担任のN先生の柔軟な感性に「さすが」そう思わされました。また、0歳児ひかり組のM先生がK君Aちゃんを上手に三輪車に乗せ「結構たいへん」と言いながらも楽しそうにペダルを漕ぐ姿に笑みがこぼれました。
2022年11月25日(金) No.3431 (園長日記)

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