Diary

お名前は?


今でも変わっていないと思いますが、僕が幼稚園教諭として勤務していた時代、仙台市内の幼稚園は毎年10月1日から入園願書の配布されるようになり11月1日が入園申し込み開始となりました。そのため10/1の新聞には複数の幼稚園の入園案内が折り込み広告に混ざって入って来ます。また、コロナ以前は願書受付日を迎えるまでに、園の保育方針を伝えたり、施設を見学してもらったりする説明会を行いっていました。しかし、保育所の場合、施設に直接入園の申し込みをするのではないため、園の説明会などは開催しませんが、入園申し込みが始まる頃になると、園見学の申し込み(依頼)が増えます。この10日間だけでも5人の方がお見えになり、子どもたちと先生たちの様子、園庭や園舎内をご覧になってお帰りになりました。そんな方々がお見えになると、子どもたちは遠慮することなく「だあれ?」「何しに来たの?」とフランクに話しかけ、時にはお母さんに抱っこされている赤ちゃんの頭を撫でたり、ホッペを触ったりするのです。そんな子どもたちの姿に見学にお見えになった方もニコニコ返事を返してくれて微笑ましい時間が過ぎていきます。今日も見学にお見えになってくださったのですが、曇りという天気予報がはずれ日中日差しが降り注ぎ気温が上がりましたが、その日差しを避けるかのように2歳児うみ組の子どもたちが園庭中央の2階建ての家で楽しそうに遊んでいる姿をご覧になり「楽しそうですね」とおっしゃっていましたが、来年度、入園したいと思う子どもたち、させたいと思う保護者の方々がいてくれるでしょうか?
 さて、来週末の「親子で遊ぼう会」に向けて各年齢・クラスで様々な準備が進められ、今週は隣接する東部運動場へ備品を運び、当日をイメージしながら遊んでいました。事務仕事を中断し5歳児の様子を見に行っていたところ、担任に名前を聞かれ、マイクを通して名前を言ってからスタートする遊びで、めぐみ組のN先生がK君に名前を聞いたところ、社会人がインタビューに答えるかのように「村◯です!」と返事をするので、N先生もW先生も、遠くから見ていた僕も吹き出してしまいました。そうかと思えば「◯◯君です」と自分の名前に敬称を付けて返事をする子がいるのも面白いと思いました。予定日、今日のようなお天気の下、過ごせることを願っているのですが、雨天も考えなければならないため、午睡中、雨天時にお借りする小学校の体育館の下見に出かけて来ました。すると、授業と掃除を終えた子どもたちが校舎から出て来たのですが、卒園児たちが手を振りながら先生たちに駆け寄ってきてくれて「◯◯久しぶり!」「わ〜嬉しい!」と大騒ぎになりました。6年生にもなると、僕よりも身長が高くなっている上、顔も大人になりさらにマスク姿となると、見ただけではいったい誰なのか全くわからない子もたくさん。ところが子どもたちは先生たちをしっかり覚えてくれているのが驚きであり、小学生になっても当時と変わることなく話しかけてくれるのは保育園時代が楽しかったから、先生たちが丁寧に関わってくれた結果だと確信することができました。そして、今時の子どもたちと思ったことは、一人ひとりに与えられているタブレットをランドセルから取り出し、パパラッチよろしく園に戻ろうとする僕たちを撮影し始めたこと!少しだけですが芸能人・アイドル気分を味わうことが出来てみんなで笑いながら園に戻って来ました。コロナが落ち着いたら、園に小学生たちが集えるようなことを企画したいと思わされました。
2022年09月28日(水) No.3391 (園長日記)

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