Diary

羨ましい


「秋晴れ」と言う言葉が相応しい湿度がない青空を気持ちよさそうに飛ぶトンボや鳥、んんびりと風に吹かれる雲を見、海の生き物たちを思うと、とても羨ましく思うことがあります。それは、海に囲まれている島国日本では海外に行くためには当然のことながら飛行機か船が必要ですが、トンボや鳥たちはいざとなればパスポートもチケットも必要なく空を飛び、同様に魚や鯨たちも泳いで海外に行くことができるように思うことです。中には海外とまではいかなくとも翼もないのに風に乗って飛んで移動する蜘蛛がいるというのですから驚きです。今日も飛んでは枝や畑の支柱で休むを繰り返しているトンボを追いかけ、何とかして捕まえようとする子どもたちの姿が見られましたが、なかなか上手に捕まえられないと分かるとあっさりと諦め、今度は比較的簡単に捕まえられるコオロギを探し始めます。5歳児めぐみ組のHちゃんやT君は結構な大きなコオロギを捕まえたようで「園長先生ちょっと来て」というのでついて行くと遊具小屋からワイドカート(手押し車)や砂遊びに使うトンネルなどを運び出し「コオロギのお家」という建物を作り、そこに捕まえたコオロギを放して遊んでいるのです。コオロギにしてみれば迷惑で仕方がないのでしょうが、子どもたちの楽しそうな表情と輝く目を見ると、羨ましいだけでなく、自分の子どもの頃を思い出し、あの頃に戻りたいと思ってしまいました。
 さて、夕方、子どもたちがお昼寝を終え、午後のおやつの準備を始めようとする頃、先日稲刈りをさせて下さったHさんが、精米した新米を届けに来てくださいました。せっかくですので子どもたちに直接渡していただいたのですが、子どもたちは突然のことに驚きながらも大喜びで「ありがとうございます」とお礼を言って受け取りました。「親子で遊ぼう会」や「夏祭り(秋祭り)」を終えた後になるのかと思いますが、頂いたお米をかまどを使って炊き、Hさんたちと一緒におにぎりを食べたいと思います。親戚に農家が一人もいない僕にとって、自分で作ったお米を食べるほど贅沢なことはなく、本当に羨ましい限りです。
2022年09月26日(月) No.3389 (園長日記)

No. PASS