Diary

ジメジメした雨の日でも


今朝多くの子どもたちが「園長先生セミ見つけた」と言いながら砂場で使うふるいをお皿で蓋をして嬉しそうに見せに来てくれたので「見せて」と声をかけてみました。すると、「いいよ!」と言って自慢げに蓋をとってくれるのですが、足(お腹)を上に向けてひっくり返って動かないセミが一匹ずつ入っているのです。暑さが原因なのか寿命なのか分かりませんが子どもたちが見せてくれたのは死んでしまったセミたちなのです。そんなセミたちを摘み、お互いに見せ合っていました。そんな子どもたちの姿を見ながら、よ〜く考えてみることがありました。それは、子どもたちは僕に報告しにきた時、セミを「つかまえた」ではなく「見つけた」と言っていたことです。既に死んだしまっていたセミを見つけたのであり、捕まえたのではないことから間違っていないことに気付かされました。子どもたちは意識することはなく使っていると思うのですが、そこに言葉(表現)の成長を感じました。また、そんな子どもたちが園庭で遊んでいた際、急に雨が降り出しました。ところが子どもたちも先生たちも動ずることなく先生たちが「雨が降らないところで雨宿りしよう」と声を掛けると、乗り物置き場や園庭中央の家の1・2階、車掌車のデッキに逃げ込み雨が止むのを待つ姿、また、葉っぱが傘の代わりをしてくれて雨脚が軽減される桜の木の下でペダルカーで遊ぶ強者も見られました。デンマークやスウェーデンなど北欧の「森の幼稚園」などでは「悪い天気はない。天気に応じていない服装がいけない(悪い)」と言うと聞いたことがありますが、それを証明するかのようにレインコートに身を包み過ごす子どもたちと先生たちの姿が何とも嬉しく誇らしく思っています。
 さて、昨日、しそジュース作りがブームのようになっていることをご紹介しましたが、今日3歳児てんし組では以前作った梅シロップと今回作ったしそジュースを使ってゼリーを作ったようで、担任のN先生が職員室に届けて(お裾分け)くれました。子どもたちの中には酸味や香り苦手で好き嫌いが分かれてしまうこともありますが、ジメジメした今日のような日は爽やかな味が涼を与えてくれる和菓子のようでした。
2022年08月03日(水) No.3357 (園長日記)

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