Diary

記憶と記録


お泊まり保育を終えた5歳児のぞみ組めぐみ組の保育室の前には、子どもたちが描いた「お泊まり保育の思い出の絵」が飾ってあります。不思議なほどに要所要所で雨が上がり、経験して欲しいと願っていたことができたこと、そして、一人ひとり楽しかったことが違っているからこそ、描かれている絵も三者三様であることが伝わってきます。そんな中で印象に残ったのはめぐみ組のMちゃんが描いたお楽しみの劇の絵です。たった10分程度の劇でしたが、登場人物の着ていた服の色合いや使われた小道具の色、そして、登場していない人物まで描かれているので「ねえ、Mちゃん、Mちゃんが描いた絵に黄色い服を着ている人がいたけどあの人はだあれ?」と聞いてみると「カメラマン!」と言う返事が返ってきました。確かにあの日、カメラマンのMさんが来ていたTシャツは黄色!子どもたちの観察力と記憶力、そして、それを記録として残す力に驚かされます。ご存知の通り、一斉活動として絵画や運動、文字教育といった保育は行っていませんが、5歳児の生き生きとした絵を見ると、楽しいことはしっかりと記憶として焼き付けられているのだと確信することができます。今日、園庭の築山では4歳児あい組の子どもたちが担任のN先生が準備してくれたブルーシートにホースで水を掛け、そこをウォータースライダーのように滑り降りるといった水遊びをしていました。事前に「園長先生、築山でウォータースライダーしたいのですが・・・?」と聞かれた時点で「やりなやりな」と返事をしましたが、子どもたちが楽しそうに遊ぶ姿を見ていると、この経験も楽しい思い出として残って欲しいと思いました。また、昨日、大量の赤しそを戴いたので、クラスや先生たちが自宅でしそジュースを作るなど無駄なく使ってもらおうと声をかけました。そして、3歳児ひつじ組の子どもたちに「ねえ、ねえ、この葉っぱで美味しいジュース作れるんだけど、葉っぱを取るの手伝ってくれない?」と声を掛けると何人かの子どもちが喜んで手伝ってくれたのですが、一枚一枚丁寧に取ってくれる子がいるかと思えば手元を見てる?と思うほど大胆に(雑に!?)もぎ取る子と性格は如実に表れるので笑ってしまいました。ところが、そんな大胆なAちゃんが今週から出産のためにお休みに入ったS先生のことを思い出したのか「園長先生、S先生いないんだよね」と言い出すのです。すると近くにいた虫やカエルなど生き物が大好きなM君が「そうだよ、お腹に赤ちゃんがいるから・・・」と言うのです。そんな子どもたちの言葉をS先生に聞かせてあげたいと思うと共に、子どもたちがS先生が母になる事を楽しみにしてくれていることが伝わってきて嬉しくなりました。その他にも5歳児めぐみ組のYちゃんがハート型に折ったお手紙(絵)を持ってきてくれたので、開けて見てみると「お泊り保育楽しかったありがとう」といったことが書かれていました。Yちゃんありがとう!また楽しいことを考えようね!
2022年07月28日(木) No.3353 (園長日記)

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