Diary

ワイルドだろ!?


「園長先生子どもたちがセミが羽化するのを見つけました」5歳児めぐみ組のN先生が職員室の僕に教えてくれました。そこで、朝の打ち合わせを終えた後、柿の木を取り囲んでセミが羽化する様子を見ている子どもたちのことを見に行きました。すると、N先生が「触ると死んでしまう」と教えてくれていたこともあり、誰一人幼虫に触ることなく、じ〜っと変化を見守っているのです。しかし、成虫となって飛ぶには結構な時間がかかるため、見守っていた子どもたちが飛び立つ姿を見ることはできなかったと思います。土の中で数年間過ごし、やっと空を飛べると思っていた幼虫が他のクラスの子どもたちに見つけられ願いが叶わなかったということになっていないといいのですが・・・。
さて、そんな自然豊かな保育園ですが、明日は春に毛刈りしてきれいに洗った羊毛を園庭の一角で染める予定をしています。そのために子どもたちに園舎東側の斜面に伸びている葛の葉っぱを収穫する手伝いをしてもらうことにしました。ところが、自生している葛はロープのように丈夫なものもあり、子どもたちが引っ張る程度では抜けません。それどころか、場合によっては、絵本「おおきなかぶ」のように転んでしまうことも考えられます。そんなこともあり、4歳児はと組のT先生が斜面に生えている(伸びている)蔓を引っ張って子どもたちのところに落としてあげて、その蔓から子どもたちが葉っぱを摘み取り、準備しておいたカゴに入れるという分業がなされました。もし僕一人でおこなったら数時間、いや数日かかりそうな作業が子どもたちと先生たちのお陰であっという間に終わり、その後、かまどで葉っぱを茹でて染料も元を作る作業まで終えることができました。明日は織物や染色をお仕事になさっている方々にご指南いただくこととなっていますが、色の変化や自然の不思議さに触れるひとときが持てることを期待したいと思います。あまりの綺麗さ不思議さに驚いて青くなるかも・・・。
2022年07月26日(火) No.3351 (園長日記)

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