Diary

微妙


この数日間の天気予報が外れていることを願いながら、朝5時前、カーテンを開けベランダ越しに外を見てみると、願い虚しく結構な雨が降っています。その情景に今日のお泊まり保育に向けて何週間も前から話し合いと準備を進めてきた5歳児の2人の担任と子どもたちのガッカリする姿が目に浮かびました。それでも、少しでも小降りになり、予定している計画が実現することを祈りながら、朝食を済ませ荷物を持って(背負い)、毎月4・5歳児がサッカー教室でお世話になっているコーチにクラブのバスをお借りしに向かいました。歩くこと約30分、結構な雨と風のお陰で体の正面が濡れてしまいましたが、保育園に向けて仙台からバスを走らせました。途中、更に雨が強く降ることもあってものの、保育室前の廊下に吊るされた「てるてる坊主」が効いたのか、保育園に到着した頃から心なしか空が明るくなり雨が弱まり始めました。そこで、レインコートを持って、予定通り「とんとんの丘」へ出掛ける決断をしました。子どもたち喜びようは言うまでもなく興奮状態。ところがそんな子どもたちと反対に保護者の方の中には「行ってらっしゃい!お預かりします」とお声をかけると「少し心配です」とか「寂しいです」とお子さんを預けることが心配そうな方々もいました。そんな保護者の方が多い中、めぐみ組のY君のお母さんに「行ってらっしゃい。Y君いなくて寂しくありませんか?」とお聞きすると「旦那と2人の方が微妙です」という最高の返事が返ってきました。そんな保護者の方々の複雑で微妙な感情を感じながら、微妙な天候の中「とんとんの丘」出掛け、動物たちに餌あげたり、アスレチックのような遊具、サイロを利用した不思議な空間で遊び園に戻ってきて、楽しみにしていたお弁当を食べ、役割ごとに分かれ夕食作りに取り組み、出来上がったカレーライスやポテトサラダを食し、お楽しみの劇を鑑賞し、キャンプファイヤーや花火を楽しみ、シャワーで汗や汚れを流してもらい、のぞみ組のN先生が今日までの思いに言葉を詰まらせなが就寝前の祈りを献げてくださった後、ハープコンサートでお世話になっているIさんの生演奏をBGMに子どもたちは眠りに着きました。時折、寝ぼけて布団の上にプレーリードッグやミーヤキャットのように立って周りを見渡し、また眠るという何とも可愛らしい姿もお泊まり保育ならではの様子。今日一日大きな事故や怪我なく過ごすことができたことを感謝することはもちろん、楽しみに準備してきたものの参加できなかったお友達のこと、お子さんの様子を心配しながら明日のお迎えのことを思ってくださっているであろう保護者の方々を思いながら、朝までこのままぐっすり眠ってくれることを祈ります。
2022年07月22日(金) No.3349 (園長日記)

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