Diary

生活の中の学び


時々降る雨のお陰もあり園庭で連日のようにカエル探しに夢中になる子どもたちの姿が見られます。多くの子どもたちは捕まえたカエルが逃げないように小さな手で握りしめるため、あっという間にぐったりしてしまい保育室に戻るため園庭に逃がすものの動かないこともしばしば・・・。そんな子どもたちの中で5歳児めぐみ組のRちゃんは今日、砂場で使うふるいを二つ重ね合わせそこへ捕まえてカエルを入れ、ふるいの穴を利用してネコじゃらしを活けて(飾りつけ)、時折中を覗いてはにこにこ!(^^)!しているのです。これまでも行事の後に描かれた絵が何とも言えないその芸術的センスに溢れているように思っていていたのですが、そのセンスが大人になっても失われないことを願っています。
 さて、午後、子どもたちをお迎えにお迎えにきていただく頃、玄関ホールに袋詰めされた野菜が道の駅のように並べられていることがあることにお気づきかと思います。今日も「じゃがいも」と「にんじん」が並んでいましたが、これまで並べられた野菜も全て子どもたちのために苗を植え、種を蒔くなど畑の管理をしてくださっているYさんのお陰で収穫することができているのです。本当は明日掘りに行く予定でしたが、天気が崩れるとの天気予報を心配しYさんが「園長先生、明日雨だろうから、今日掘ってきて!」と朝から電話をくださるのです。しかも、自分は仕事で行けないからと親戚の方にお手伝いの手配をしてくださり、また畑の近くの方にも予定が一日早まったことまで連絡してくださったのです。この畑は住宅地に中にポツンとあるのですが、年配の方が多く普段子どもたちの声が響くことがないためバスが到着し子どもたちの声が聞こえると近所の方がやてきて「あら〜可愛いこと!」「子どもたちの声が響くっていいですね〜」と言いながらじゃがいも掘りの様子をニコニコしながらご覧になっていました。また、バスを停めることを快諾してくださっていたSさんはつなぎに着替え、汗を流して作業の手伝いまでしてくださいました。そして、収穫してきた野菜たちは玄関ホールに袋詰めされ並べられたのですが、多くの方々が足を止め、子どもたちと会話しながら品定めをしてお買い求めくださっていました。そのやりとりこそが生活の中で野菜の名前や数(値段)を学ぶ貴重な時間であることを再確認させてくれました。これからも時々野菜が並ぶことがあるかと思いますが、野菜の売り上げはウクライナの子どもたちのために献金としてお送りするとともに、夏、秋、冬、そして春と途切れることなく様々な野菜を収穫することができること、また、給食の食材として使うことができるようになればと願っていることをご理解いただければ幸いです。そうそう、本当ならば明日一緒に出かけるはずだったひつじ組のR先生、そして今日お休みだった子どもたち一緒に行くことができずごめんなさい。
2022年07月12日(火) No.3342 (園長日記)

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