Diary

お願いだから


天気予報通り、今日は突然の稲光と雷鳴、そして、バケツをひっくり返したような雨が何度となく繰り返された一日となりました。8時半頃まではいつものように園庭で遊んでいましたが、降り出した雨に、先生たちと子どもたちが空を眺め、「木の下なら大丈夫かなあ?」「玄関で少し雨宿りして待ってよう!」そんなことを言いながら雨が上がることを待っていました。ところが、止むどころか雷鳴が響くようになり雨足が強まってきたため園舎内へ退散することになり園庭には誰もいなくなってしまいました。通常であれば、使っていた遊具や乗り物を片付けてから保育室(園舎内)に戻るのですが、弱まる気配のない雨、そして雷が怖かったのか、先生たちも片付けの確認ができないほど大慌てだったのでしょう。職員室前のバルコニー付近には寸前まで遊んでいたことがわかるように、シャベルとボールに集めて来たと思われる青梅の実が散乱していました。そうかと思えば、土砂降りの雨が嘘だったかのように青空が見られる時間帯があったので、花を喜ぶだけでなく虫除けを兼ねてくれるというマリーゴールドを畑の空いたスペースに植えていたところ、またしても稲光と雷鳴が響き始めました。そんな中で作業していることを心配してくれた子どもたちが「園長先生だいじょうぶ?」「気をつけてね!」と声をかけてくれたかと思ったら、空に向けて「か〜みな〜りさ〜ん!もう来ないで!あっちいって〜!」と大声で雷退散を懇願していました。園庭にそんな大声が響いていた頃、町内のO小学校の子どもたちは遠足の真っ最中だったはず。今朝いつものように出勤する際、体操着に身を包んで嬉しそうに学校に向かっていた卒園児たちが雨に打たれびしょ濡れになていないか心配していました。案の定、夕方保護者の方々と一緒にお迎えにきてくれた兄姉たちに話を聞いてみると「濡れた」とか「外でお弁当食べられなかった」と残念そうにしていましたが、それもいい思い出になることでしょう。争いの中にあるウクライナでは、全てのものを残したまま住み慣れた地から全く知らない地へ逃げることを強いられてしまった子どもたちや方々が大勢います。前述のように、シャベルや青梅を散乱させることや雨が降る中であっても遠足に出かけることや学ぶことができることの幸せを思わされ、一日でも早く世界中に平和が訪れることを願うものです。
2022年06月03日(金) No.3313 (園長日記)

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