Diary

たられば


2週間前、園庭で桜の花を愛でながら過ごしていましたが、花びらが散った後、今度は赤いオシベが付いたガクが木全体を覆っていました。そのおしべが次々と落ちて地面を覆い、ガクに代わって黄緑色の柔らかそうな若葉が木を覆い始めています。花びら以上にがさばる大量のガク、一生懸命に掃き集めるのですが、ものの10分程度でまた落ちているのです。そんなエンドレスな仕事をしている時、このガクが佐藤錦やナポレオンといったサクランボだったら、子どもたちが園庭で思う存分サクランボ狩りができるだろうし、園庭や正門付近に直売所を設け、お買い求めいただけたら素敵だろうなあ?そんな夢のようなことを思い浮かべました。今日は特に風が吹いていたこともあり掃いても掃いてもなくならないため、掃き掃除はほどほどにして、伸び掛けて来た正門付近の下草刈りをしました。ところが、暫く使っていなかった刈払機の歯が少々ずれてセットされていたようで、エンジンの回転数を上げると腕に物凄い振動が伝わり、手がコントのように小刻みに揺れて(動き)しまうのを堪えるのが可笑しくて仕方がありませんでした。その陰で、給食を食べる時、腕がパンパンになっていました。
ところで、草刈り作業をしていると、草の下に生えていたキノコを刈り取っていました。その時にはあまり気にしなかったのですが、別なところの草を刈ろうと思ったとき、そこに、刈り取られる前の不気味なキノコが二つ生えていることに気付きました。どう見てもグロテスクで食べられそうにないと思ったものの、何というキノコか、そして毒の有無を調べてみました。すると、そのキノコは「アミガサタケ」という春に最初にでてくるキノコで、ロシア中部でよく食べられ、このキノコを材料にした珍料理もあるというのです。時にニホンカモシカが現れ、巣箱にヘビが棲み、ロシアで食べられるキノコが自生する保育園、改めて驚きでした。しかし、食してみようという勇気は・・・。もしよろしければ、どなたか召し上がりませんか?
2022年04月27日(水) No.3290 (園長日記)

No. PASS