Diary

デジタルの時代にアナログの大切さ!


新年度が始まり2週間が過ぎ、0・1歳児も慣らし保育を終え今日から全てのクラスの子どもたちが平常保育になりました。3歳児ひつじ組のKちゃんは「だいいちひかりのこほいくえんいかない!」と言いながら登園し泣きながらお母さんの後ろ姿を追っていますが、担任のR先生を始め、多くの先生たちが声と目と愛情を掛けてくれている、そして、お母さんが、不安がることなく(本当は心配でしょうが)Kちゃんを預けて出勤してくれるからでしょう、今日のお迎えの様子を見ているとKちゃんの表情が随分柔らかくなってきていることが伝わってきたので、「だいいちひかりのこほいくえんにいく!」と言ってくれるのも時間の問題だと思います。一方0歳児ひかり組ではM君のお誕生会のためにお父さんとお母さんがいらしてくださりM君以上にお父さんお母さんが笑顔で過ごして下さっていたように思います。しかし、まだまだ慣れない環境で疲れも出てくる時期と急激な気温の変化で体調を崩しやすくなっているのか、今週に入って感染性胃腸炎と診断される(された)子どもたちが見られるようになりました。幸い、週末となり、多くの子どもたちが明日、明後日お休みとなりますが、本調子でない場合、無理をせずお休みすることが感染予防になり、また、症状の悪化につながらず、回復も早いかと思います。お休みの日は心身ともに疲れを癒し、週明けも元気に登園してくれることを願っています。
 さて、今日は年に一度、停電させての電気設備の点検が行われました。約40分間、非常灯以外の全ての照明が点かなくなり、電気機器も同様に使用できなくなりました。その間、いつもであれば静寂に包まれるのですが、今日は子どもたちがお昼寝を終えおやつを食べる時間と雨模様で外も薄暗かったことが重なったこともあり「何だか怖〜い」「何で暗いの?」との声が聞かれ、静寂とはなりませんでした。そんな中、0歳児ひかり組ではⅯ先生がろうそくに火を灯しミルクを飲ませてくれていました。その様子から、ふと11年の震災のことを思い出すと共にウクライナの人々が命を守るため地下で過ごしていた姿がオーバーラップしてしまいました。電気機器が使えない薄暗い園舎の中でも2階の保育室から「こいのぼり」を弾くピアノの音が響いてきて、ランチルームでは暖炉がいつも通り暖と僅かばかりの明かりを与えてくれていました。また、雨の合間を見計らい建てたこいのぼりがほんの少し吹きてくれた風になびいてくれました。電気がストップすると水道などライフラインがストップすることから、デジタル化が進み、いかに電気に依存して生活しているか、そしてそんな時代にあってもアナログも大切であることを痛感した40分間でした。
2022年04月15日(金) No.3282 (園長日記)

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