Diary

花見日和


先日、5歳児の先生たちが「園長先生、火曜日の給食のメニュー『焼きそば』なんですが、お天気が良く風がなかったら、外でお花見をしながら食べたいんですけど・・・。」と話がありました。もちろんのこと「いいよ!給食室にお願いしてみて」と即答したのですが、さすが、色々な事を考えて形にしようと立案してくれる我が園の先生たち、いつものように皿に盛りつけてもらうのではなく、お祭り(花見)気分を味わうことができるよう、屋台の焼きそばのようにパックに入れて子どもたちに味わってもらうというのです!想像しただけで楽しそうで子どもたちも喜ぶだろうことは明らか!直ぐに容器の購入伺いにサインをして、今日が穏やかな天気になる事を願っていました。そんな願い、そして、担任と子どもたちの祈りが届きすぎたのか、初夏を思わせるように気温が上がる中でしたが、念願の花見(外での給食)を満喫することができました。そして、5歳児が外で食事を始めたころ、二人のご婦人が正門から入ってきました。隣接する体育館に行くために時々間違って正門から入ってくる方がいるので、またそうかと思ったのですが運動する姿には全く見えないので「こんにちは。どうなさいました?」とお尋ねすると「ここでお花見しようと思ってきたんだけど、何か座るところ(もの)ない?」とネイティブな大河原弁!?で反対に質問されるほど、花見をする気満々でお見えになったことが分かりました。その時、園行事の際に写真撮影をお願いしているMさんに園庭のドローン撮影をしてもらっていたのですが、二人のご婦人に「私も外部の人間なんですが、ここは保育園だから・・・」と声を掛けてくれていました。すると、正門の外に咲く桜の木の下でと考えたのか「じゃあ、あっちさいいか?」とおっしゃるのです。満開になった桜を散歩しながら愛でるだけでなく、5歳児同様、昼食を楽しみに準備してきたことが分かったので、日陰で涼んで頂きながら、持参してきたお昼を召し上がっていただけるよう、ちょうど午前中、薪にするために玉切りにした丸太を椅子代わりに準備して差し上げお花見を楽しんでいただくことにしました。ただ、あまりにも楽しみに出かけてきたのか「あれ!水持ってくんの忘れた!」と困った様子。そこで、脱水症状にでもなってしまっては大変なので湯呑茶碗とお水をお持ちしたところ「なんだい!ありがたいごど」と更にネイティブな言葉で喜んでいただくことができました。見ず知らずの方がやって来ると、不審者対応が求められる現代ですが、地域の方々との結びつきがあることこそが、一番の不審者対策であり、保育の様子が伝わることだと思っています。幸い、保育園では田植えや稲刈り、もちつきなどHさんはじめ様々な方々に支えていただいていますが、園庭の桜のお陰で、今日、お花見にいらした近所の方々との関わり、地域を大切にすることの意味・重要性を再認識させてもらいました。
2022年04月12日(火) No.3279 (園長日記)

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