Diary

笑っていられますように


2月も残すところ数日となり、来週にはひな祭りを迎えるため、多くのクラスで折り紙や染紙などを使うなどして年齢合った趣向を凝らした制作がなされ、出来上がった個性豊かなお内裏様とお雛様が飾られていました。そこで気付くことは、どのお内裏様もお雛様も笑顔・笑っていることです。それは、きっと子どもたち自身の内面・心が投影されている表情なのだと思います。3歳児ひつじ組ではコーヒーフィルターを染めた衣装を身につけた雛飾りが出来上がっていましたが、節分で鬼のお面を作った時も、芸術的な作品を作り上げていたTちゃんの作品は、またしても見ていて心が和むような出来栄えでした。一方、5歳児のぞみ組には折り紙で作った作品が飾られていましたが、S君の作品はお内裏様は目鼻がしっかりと描かれているのに、なぜかお雛様は顔が描かれ、Tちゃんとは違った意味で笑顔が溢れる仕上がりでした。また、笑顔が溢れると言えば、今日の給食で僕に提供された「親子丼」です。まるで、最近流れている〇mobileのCMのようにボリュームたっぷりで、まさに「親子ドーン!」と言った印象。更にそこへバナナが一本(◎_◎;) お陰でお腹が満たされました。
 そんな子どもたちの作品や笑顔、給食の「親子ドーン!」とは対照的・正反対なのは連日伝えられ、世界中が注目し心配していたロシアがウクライナへ侵攻するのではというきな臭いニュースでした。そして、ついに軍事侵攻という最悪の事態が現実のこととなってしまいました。このニュースを見聞きし、沖縄出身のあるロックバンドの以下の歌詞の曲が頭の中をリフレインしています。地球は国のリーダーの物ではなく地球に住む人々みんなのものであって欲しいと願い、今、不安や悲しみの中にある方々が笑っていられるように祈るものです。

この広い空の下では今も どこかで醜い争い続く
名前も知らない人同士が ためらうこともなく銃口向け合う
ブラウン管に映る情景は 果てしなく灰色に煙る街
奪い合うことで生まれるものなど 何一つありはしないのに

君の青い目 彼の黒い肌 僕の黄色いこの顔に
何の違いもないということが どうして分からないの
犯してきた罪を正当化するためだけに 掲げる正義なら
「そんなものは要らない」と この星のリーダーに手紙を書こう
あの子の自慢はいつも親父 立派な軍服に映えるバッジ
撃ち殺してきた 敵の数を誇るように 冷たくギラギラ光る
どちらの意見が正しいなんて 決めてきたのはいつも強いヤツ
思想や価値観に優劣をつけることなど 出来やしないのに

君の青い目 彼の黒い肌 僕の黄色いこの顔に
何の違いもないということが どうして分からないの
力ずくで手にした平和など 涙を呑んで得た安らぎなど
「そんなものは要らない」と この星のリーダーに手紙を書こう
例えば昨日アナタの胸に 冷たい言葉 投げつけた人達を
今ここで 許してあげることから 始めてみませんか
2022年02月25日(金) No.3251 (園長日記)

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