Diary

「見えるもの」と「見えないもの」


コロナ禍にあっても例年と変わらず寒さを凌ぐために白鳥など渡り鳥たちが町内の白石川河川敷に飛来しているそうです。そんな白鳥たちを見せてあげたいと考えてくれたようで、先週4歳児あい組のN先生から「園長先生、白鳥見に行けませんか?」という質問がありました。一向に収束の目処が立たないコロナウイルスのことを心配しての質問でしたが、毎日検温や手指消毒を含めた基本的な感染予防対策や健康チェックをしてもらっていること、また、バスも窓を開けて走れば大丈夫だと思っていますが、鳥インフルエンザの拡散の心配、そして、厳しい自然の中で自ら餌を探して生きている鳥たちの能力を奪ってしまうという問題もあることを伝えると納得してくれました。しかし、せっかくなので、「じゃあ、イノシシが心配だけど『昆虫公園』に行ってみたら?」と白鳥を見に行く代わりに、園の近くにある「昆虫公園」に出かけることを提案してみました。すると「なるほど!いいかもしれません。ちょっと下見に行ってみます」という返事が返って、今日、計画通りはと組の子どもたちと一緒に昆虫公園に出かけて行きました。自然が残る少々薄暗い森を歩き、急な坂を登った頂上には不動尊があるのですが、頂上に着いた時、N先生がイノシシとかクマ出てくるかもよ」と声をかけるとM君が「いるよ」と言うので見てみると天然記念物「ニホンカモシカ」がいたと言うのですから保育園が如何に自然に恵まれている環境にあるか気付かされ、一緒に行けば良かったと思うのでした。子どもたちでも見ることができるカモシカ(動物・自然)、まだまだ人影がまばらな朝6時過ぎの仙台駅の東の空には最近とても明るい星が輝くようになり、岩沼から槻木へ向かっている間の車窓からは工場の煙突から上る煙を照らすように昇り始める太陽が見られるようになりました。反対に肉眼では見ることができないコロナウイルス(オミクロン株)が県内、そして近隣の乳幼児施設や小中学校でも猛威を奮っています。コロナウイルスがはやり出してから2年間、保護者の方々にも基本的な感染防止対策にご協力いただくとともに、園では玄関扉や階段の手摺りをはじめ、子どもたちが触る窓などを毎朝アルコール消毒しています。しかし、無症状の陽性者が増えて来ている今、対応に限界を感じそうになります。子育て真っ最中の職員もいます。その職員の家族が濃厚接触者となってしまうと出勤を控えなかればなりません。そのようなことになり保育することや給食の提供ができなくなるようなことがあれば、休園処置を考えなければなりません。そのようなことがないよう、最善の策を講じて来ますが、保護者の皆様にもこれまで同様、感染予防対策とお子さんが本調子でない場合、お休みするなどの対応をお願い致します。
2022年02月02日(水) No.3234 (園長日記)

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