Diary

Diversity


多様性・相違点などを意味する「Diversity(ダイバーシティ)」という言葉、「〜であるべき」という“らしさ”や画一性を重視する傾向がある日本でも近年、人種、性別、年齢、障がいの有無、経済的ステータス、社会地位、性的指向、宗教、政治的信条などの面での違いを受け入れ、互いの個性を認め活かし合おうとする考え方や姿勢が大切にされるようになりました。まだまだ不十分なことは否めませんが、教育・保育界においても多様性が重要視されるようになりました。オミクロン株が全国で猛威を振るい県内でも感染者が増えて来たことから開催できるか(すべきか)判断を迷った今日の4歳児の保育参観のプログラムの中で担任と子どもたちとで保育における多様性を示してくれました。それは、耳の不自由な保護者ために子どもたちと担任たちが話し合いと練習を重ねて手話を使った歌を歌ってくれたのです。耳が聞こえていても余程強い風でなければ音など聞こえず、何かが揺れていることを見なければ風が吹いていることはわかりません。反対に耳で聞くことができなくとも手を使えば見ることができない音や言葉が可視化できること、耳が不自由でも相手の口の動きだけで何を話しているか分かるという凄い力を持っていることを教えてもらうこと、自分たちが当たり前だと思っていることが当たり前ではないことに気づくこと・再認識することができた多様性のある保育参観であり、その意味からも開催して保護者の皆さんにご覧いただくことができて本当に良かったと思いました。僕自身、子どもたちのように手話を覚えること、また外国人の保護者としっかりとコミュニケーションできるように英語も勉強しなければならないことを痛感させてもらいました。
2022年01月25日(火) No.3228 (園長日記)

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