Diary

完成


今朝、おじいちゃんと登園してきた3歳児てんし組のRちゃんを玄関でお預かりし、一緒に保育室へ行ってみると、テーブルの上にIHコンロと鍋と調味料、そして、水に浸されたへそ大根が置かれていました。このへそ大根、クリスマス親子礼拝を終えた頃、担任のT先生と子どもたちが畑で育てた大根を収穫し茹でてバルコニーで干して寒風に晒されることで日に日に小さくなっていくのを見ながら完成を楽しみに待っていた手作りの品なのです。ところがRちゃんは今日、料理をすることを忘れていたようで、材料を見るなり今日の予定を思い出したのでしょう、ピアノに貼ってあった「へそ大根仙人」なるイラストを指差し目を輝かせながら「園長先生、今日これ作るんだ」と教えてくれました。どのように作るのか見に行きたかったのですが、融け始めた駐車場や通路の雪(氷)かきと薪作りで念願叶わず・・・。ところが、作業を終えて職員室へ戻ると、完成した「へそ大根仙人の煮物」が届けられていました。そんな貴重な品を事務のOさんと分けていただきましたが、特有の歯ごたえが残った美味しい一品(逸品)でした。
 さて、雪が積もると幼いころ自分がして楽しかったことから、子どもたちにどうしてもしてあげたいことがあるのです。それは、みかんを雪の中で冷やして食べることです。以前幼稚園で働いていた時も、子どもたちがお弁当のデザートにみかんを持ってくると、誰の物か分からなくならないように顔等を描いてあげた後、雪の中へ隠し(放って)探して食べる(今考えると不衛生と言われるでしょうが)というとんでもないことをしていたのです。これが子どもたちには楽しい出来事だったこともあり、デザートがみかんの時、是非とも同じ楽しさを味わって欲しく機会を狙っていました。そして今日、担任のN先生には迷惑かと思いながらも、4歳児あい組の女の子4人のみかんに顔を描いてあげました。完成した顔を見て大喜びしてくれていたようで「園長先生、今度はバナナの時に描いてね」とまさかのリクエストが・・・。もし許してもらえるならどんな顔を描こうか?そんなことを考えてしまいました。
2022年01月13日(木) No.3220 (園長日記)

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