Diary
「は」が命!?
朝早くから3歳児、ひつじ組とてんし組の子どもたちと担任たちが畑に集まり大根の収穫をしています。このところの朝の冷え込みにも耐え、青々とした葉を空に向けて伸ばしていたので、さぞかし立派に育っているかと思ったら、想像とは全く反対の小さな大根だったり、途中で折れてしまったりしていました。そんな泥だらけの新鮮な大根を洗いバルコニーに座ってピーラーで皮を剥き、輪切りにしたそれを鍋に入れ、暖炉の上にかけています。何を作っているかと言えば、宮城県(丸森など)で作られている「へそ大根」作りをしていたのです。そんなところを通りかかった僕は「京都だと、皮や葉っぱも『おばんざい』にして無駄なく食べるんだよね」と声を掛けると、てんし組のT先生から「そうなんですよね!私も葉っぱをどうしようかと思っていたんです」という返事が返ってきました。そして、刻んだ葉っぱを油で炒め、味噌で味付けをした大根の葉っぱ炒めを作り無駄なく食べたようです。職員室にもおすそ分けとして届けてくれましたが、ほろ苦いそれを子どもたちが喜んで食べたかどうかは定かではないものの、東北の食文化を作りながら、京都の食文化を経験する良い時間となったことでしょう。こんなことができるのも、園の畑で育てた葉の付いた大根を収穫できるからこそであり、「葉が命」です。そして、そんな味を楽しむためには、「歯が命(大切)」しっかり歯磨きをして虫歯のない丈夫な歯を維持してもらいたいものです。そして僕はと言えば、クリスマスの行事を終え、時間的にも精神的にも少しゆとりができたこともあり、昨日・今日とチェーンソーを使って薪作りに取り組むことができています。ところが、しっかりと乾燥した桜やケヤキはとても堅く、しっかりと目立てをするか、新しいチェーン(刃)を使わないと切れ味が悪く、時間と燃料と体力を浪費するばかりで、まさに「刃が命」であることを痛感させられます。それでも、T先生の焚付け具合によりますが、ここ2日分程度は切ることができたと思っています。
さて、夕方4時半過ぎ、子どもたちのお迎えが始まったころ、2歳児つき組のKちゃんがランチルームで椅子にお母さんと正対して椅子に座り絵本を広げています。何をしているのかと思いきや、Kちゃんが先生になり切って、お母さんに絵本を読んでいるところでした。ほのぼのとした何とも言えない雰囲気に「ここ少し寒いから暖炉の前の暖かいところにお引越ししたら?」と提案するとお母さんを従えて暖炉の前に移動し、絵本の読み聞かせの続きを始めていました。お母さん曰く、「絵本を読む前に手遊びもするんです」とのこと!日々先生たちがしてくれていることをお母さんにしてくれているのでしょう。模倣される先生たちはそんなKちゃんの様子を見て「はっ」とするかも知れません。
2021年12月21日(火)
No.3208
(園長日記)
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