Diary

日課


2013年、卒園記念品ととしていただいた玄関ロビーの鳩時計の鳩が窓から鳴きながら飛び出し、女の子(ハイジ)がベルを鳴らして4時を告げてくれるのをおばあちゃんと一緒に見ることを日課にしている1歳児うみ組のK君。先週は保育室で「さようなら」をして玄関ロビーやってきたものの、既に1分ほど過ぎてしまい、鳩が出てしまった後だったこともあり、悔しくて泣いていまったことがありました。その反省を生かして下さったのか、今日は3時56分頃にはやって来て、定位置であるベンチに腰掛け、脱いでいた靴下を履かせてもらいながら4時になるのを待っていました。そして、いつものように鳩が「パッポ〜、パッポ〜、パッポ〜、パッポ〜」と4時を告げると満足し、今度はこれまた日課となっている展示してある給食のサンプルを確認した後、靴を履いて降園していきました。この一連の日課に毎日付き合い、泣いて悔しがる時にはなだめ、同じ時間帯にお迎えにくるクラスのT君とお母さんにも優しく声をかけてくださっているおばあちゃん。そんな優しいおばあちゃんとK君との微笑ましい関わり、素敵な関係を見られることが、いつの間にか僕の日課になっていたように思います(気付かされました)。世の中、多くの時計が電波時計となり、正確な時間を告げてくれる中、電池の容量が減ってしまい、鳩が飛び出すスピードが物凄くゆっくりになったり、時には出てこなくなったりすることがありますが、そんなアナログの鳩時計であろうとK君にとってはなくてはならない存在(もの)となっているのでしょう。そして、鳩時計の下に飾られ毎日日付や曜日、天気を変える万年カレンダーと共に素敵な卒園記念品であることにも気づかされます。
2021年11月22日(月) No.3187 (園長日記)

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