Diary

面白い


最近、朝の冷え込みで吐く息が白く見えると「煙が出てくる」と喜ぶ子どもたちの姿が見られるようになり、今朝も霜が降りてシーソーや畑などあちこちが白く化粧したようになったていることに気づいた子どもたちが「すっげ〜!雪降ったんだ!」と大騒ぎしながら遊んでいました。そんな寒さに負けず、畑のカブがマルチシートから飛び出すほど見事に大きく育っているなあと思っていたのですが、4歳児あい組で収穫したようでS君が「園長先生見て!こんなのが取れたよ」と職員室に嬉しそうに見せに来てくれました。土から顔を出している時からその大きさは想像していたつもりでしたが、S君の顔の大きさと比較すると改めてその大きさを実感することができました。このカブもきっと美味しく調理され子どもたちの口・胃の中に入ることでしょう。その一方で女の子たちはカブの収穫より泥んこ遊びの方が楽しいようで、築山のトンネルに黒いチョコレートのような黒い泥んこを塗り付けて遊んでいるのです。それを見ていた5歳児の女の子たちに「だめだよ!汚れたら遊べないでしょ」と言われてもです。そんな左官屋さんのような子どもたちに「楽しそうだけど、何してるの?」と聞いてみると「ペンキ屋さん」との返事が帰っています。その返事に5歳児の女の子たちが「え〜っ?!だめだよ」とダメ押しするものの作業は止まることなく一層勢いを増します。そして花見櫓を指差しながら「園長先生も木にペンキ塗ってたもんね」と思いもしていなかったことを言って5歳児を納得させようとするのですから笑ってしまいました。そして、子どもたちが本当に色々なことを見ていて、それを表現していることを再認識させられ、模倣されても恥ずかしくない言動を取らなければと思わされました。また、今日は3歳児てんし組のRちゃんの誕生会のためでお父さんお母さんが来園してくださいました。そこで外遊びをしている時に園庭でハッピーバースデーを歌いお祝いした後、ペンキ屋さんたちが忙しく働いている花見櫓のところで、子どもたちにある歌を紹介がてら歌ってみました。興味を持ってくれるだろうとの予想通り、結構な子どもたちが集まってくれて一緒に歌う(口ずさむ)ことができました。その後はクリスマスページェントで歌いたいという曲のリクエストに応えることになり久しぶりに左手の指先の心地良い痛みを感じることができました。
 さて、このところ物騒なニュースが伝えられることが続いていますが、そんなこともあるのでしょう。今朝いつものように園舎内の消毒をしていると主任のY先生が「園長先生〜!ちょっといいですか?!今、気になる方が門のところにいらしているのです」と特別緊迫感はなかったものの、掃除を中断し、対応するために外に出たところ、正門のところに園庭の車掌車に似た面白い乗り物を牽引したオートバイが止まっているのです。そして「おはようございます。私は◯◯町の◯◯と言います。さっき園の前を通りかかったとき、園庭に素敵なものがあるのが目に入ったので見せてもらいたくてお話しさせて頂きました」とおっしゃる方が・・・。どうやら園庭の車掌車を見たいということはもちろん、それよりも、車掌車を置いてあるような園であれば鉄道好きの園長がいて、そんな園長であれば、手作りしたというご自慢の乗り物にも興味を持ってくれて、喜んで見てくれると思ったのでしょう。簡易的な作りとのことですが、眠ることができるという手作りの小さな車掌車を拝見させてもらうと、満足げでとてもにこやかな笑顔を残し、帰って行かれました。子どもや職員に危害を加えるような不審者はゴメンですが、このように心をほっこりさせてくれるようなお客様ばかりだといいのですが・・・。今では園のシンボリックなものになっていて特別感はありませんが、わざわざ見に来る方がいるということからも園庭に車掌車がある園なんて他にはないということなのでしょうね。
2021年11月17日(水) No.3184 (園長日記)

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