Diary

自分のこととして


先日の防犯訓練から日が経っていない今日、子どもたちがいつもと変わることなく遊んでいる午前中、主任のS先生から地震発生の園内放送が入り、先生たちと一緒に身を守るように指示がでました。このアナウンスに従い子どもたちは近くにいる先生たちの下へ集まり身をかがめ静かにしています。そこへ「地震は収まりました。でもまた地震が来るかもしれませんので、気を付けて遊びましょう」とのアナウンスが入るとまた自由に遊び始めます。ところは程なくして、今度は♪ピンポンパンポ〜ンという音が響き、今度は「これは練習です!保育園の隣の山が火事になりました。先生たちと一緒に逃げてください」という園内放送が響きました。外遊びをしていた子どもたちは近くにいた先生たちのところへ集まり、あっという間に避難することができました。一方、外遊びを始めるためバルコニーで準備をしていた0・1歳児は散歩の際に使う車に乗ったり先生たちに抱き抱えられて避難しました。非常ベルが鳴り、避難指示が出されてから「全園児無事避難できました」と僕に告げられるまで要した時間、僅か3分程度!子どもたちの避難の様子だけでなく通報訓練その様子を見てくださっていた消防署の隊員に上手に避難することができたことを褒めてもらい、その後、先生たちが水消火器を使っての消火訓練、そして、楽しみで仕方なかった消防車の見学、そして署から持参くださった子ども用のファイヤーマンコート着てヘルメットを被り記念撮影など子どもたちにとって最高に楽しい時間となったようです。ほぼ毎日暖炉(薪ストーブ)が焚かれ、今月はやきいもの予定があるなど、火に触れる機会があります。今一度、火の有り難さとともに火の怖さを子どもたちと考えながら過ごさなければならないことを再認識することができました。
 一方、二日前に京王線で起きた刺傷事件、もし日々利用している東北本線で我が身に同じようなことが起こったらどのようように対応すべきか、できるか想像してみたとき、きっと何もできず呆然とすることだけが頭に浮かびゾッとさせられました。物騒な事件が増えたとはいえ世界的に考えるとまだまだ安心安全なく日本。そして時刻表など見る必要なく次々と時間通りにやって来る首都圏の電車。しかし、改めて考えてみると密室と言える電車。事件や事故は自分とは縁はないものではなく命を守るため自分のこととして考える必要があることを思わされました。
2021年11月02日(火) No.3174 (園長日記)

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