Diary

心配ご無用


余程、僕が貧相に見えたのでしょうか。今朝、いつものように園舎の消毒作業をしていて西側階段の手摺りや玄関扉などを消毒していると、てんし組のHちゃんが階段を上ったところから僕を見下ろして「ねえ、園長先生、ちゃんとご飯食べてる?」急にそう聞いて来ました。「うん!食べてるけどどうして?」と会話をしていると、玄関のところにいた5歳児のぞみ組のお母さんにもその声が聞こえたらしく「おっかしい!何だか一人暮らししている息子がご飯食べているかどうか心配しているお母さんのようですよね」と大笑いしながら出勤していかれました。保育をしていると日々子どもたちの言葉に笑わされたり、そんな言葉どこで覚えてきたの?と驚かされたりしているので、我々には特別感はなかったとしても、Hちゃんのお母さんには衝撃的であり、大笑いに繋がったのでしょう。それにしてもなぜHちゃんは僕がご飯を食べているかどうか気になったのか?分からぬままです。
 さて、今日は昨日3歳児がしっかり準備をしてくれた園庭の畑で待望の「いもほり」を行いました。全園児が一堂に掘ることはできないため、時間を区切っての活動となりました。そんなこともあり、5歳児が掘る時には1人一本などと言うことなど無理な状況になってしまったため、途中から掘り起こした芋を先生たちが埋めて、それを子どもたちが探す芋探しとしましたが、それも子どもたちには楽しかったようで夢中で探していました。今年は昨年のようにモグラなどに食べられることもなく結構な大きさの立派な芋たちを収穫できたので、今度は焼き芋を楽しみに準備をすることでしょう。ところで、例年捨てられてしまうだけの芋の蔓ですが戦時中は食べられていたと聞いたことがあります。ところが保育園では食べることはありませんが、先生たちが縄跳びの縄の代わりに蔓を回していたり、迷彩服を来ているT先生が野営訓練をするかのように頭に蔓を巻き付けていたり・・・。そして極め付けは、園庭中央の家の2階に蔓を運び、あちこちにディスプレーしているではありませんか!ハロウィーンの時期ということもあり、その様子はさながらHaunted house(幽霊屋敷)といったところでしたが、子どもたちは楽しく遊ぶためによく考えるものだと感心させられました。
長くなりましたが、最後に・・・。うみ組のH君たちが芋掘りの様子を見た後、担任のT先生に手を繋いでもらって園庭中央の丸太の遊具で遊んでいたのですが、落ちることなく、楽しく遊べるように僕もサポートさせてもらったところ、H君は自分の背よりも高い所へ上ったことを実感したようで表情が強ばった感はありましたが安定したところに座ってもらった途端、安心したのか、満足したのかニコッと微笑んでいました。
2021年10月29日(金) No.3172 (園長日記)

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